このところ、大つけ麺博に合わせて、映画鑑賞の拠点を新宿にしておりましたが、本日の行き先はTOHOシネマズ日本橋です……理由は例によって例のごとく、ですが詳細は後回し。
上映開始時間が10時10分と、だいぶ余裕もあるので、軽く作業をしてから……と思ってたら、毎度ながらPCが勝手にエラー弾き出して再起動始めたので、ヤキモキしながら見守る羽目に。急な冷え込みで風邪気味になり、前夜は早く就寝したので、録音しておいたラジオ番組を道中のお供にするためiPhoneに取り込む、という目的だけは何とか果たした。て言うか、それが限界だった。
バタバタしつつも到着したTOHOシネマズ日本橋にて鑑賞したのは、『カメラを止めるな!』の再来と言われるインディーズからの爆発的ブレイクを果たした作品、幕末の会津藩士がひょんなことから現代にタイムスリップ、時代劇の斬られ役として奮闘する『侍タイムスリッパー』(未来映画社×GAGA配給)。
急激に館数と動員を伸ばしているのは知ってたけど、どういう話かはあえてほぼ調べずに鑑賞しました。
ああ、これは確かに面白いわ。
優れたヒネリや、目の覚めるような逆転劇がある訳ではない。導入と、“斬られ役”というフレーズから推測出来るそのまんま、の内容ではあるのですが、適度な省略を施しつつも完璧に組み立てられてる。
成り行き上、冒頭で腰に下げてるのは真剣ですから、こっちとしてはハラハラしますが、安易には抜かせないし、そのあたりをうまいこと偶然で丸め込んでしまう。コミカルな描写をしつつ、一定のリアリティを保って、本物の侍を現代に取り込んでしまってます。
ユーモアを適度にまぶしつつ、そこにはちゃんと武士、それも幕末の動乱期を必死で生き抜いた侍としての想い、矜恃も籠められている。こと、そういう“時代劇”としての奥行きが本領を発揮するクライマックスは圧巻。息を呑み、そして目頭が熱くなる。
たぶん撮影予算やロケ出来る場所もだいぶ限られていたでしょうに、工夫と努力でそれをほとんど感じさせないのも素晴らしい。この何ヶ月かの奮闘も納得の、真っ向から面白い傑作。とても清々しい気分になります。
鑑賞後は、実はほんとーはこっちがお目当てだった日本橋ふくしま館へ。久々に老麺まるやが来ているので、このために今回だけ日本橋に戻ってきたわけです……まあ、新宿でもやってるんですけど上映時間がいまひとつしっくり来なかったので、いちばん余裕のある時間帯にかかっていた日本橋がちょうど良かった、というのもある。
既に13時近く、チャーシューメンは当然売り切れているので、大盛りで堪能。残念ながら、お土産用は今日も置いてませんでした……最近、タイミングが合わない。お土産用を家で食べるのも好きなんですが、まあ、本物が楽しめただけでよしとしよう。
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