あのトラウマ体験を大スクリーンで。

 本日は土曜日の仕切り直しです。こんなことする必要なかったんですが、先送りにしたくなかったのでやむを得ない。
 昨日は採血の日だったので、まずはクリニックまで歩いて行き、血液と使用済みの針、あと装置のデータがうまく送信されてないときのために付けていた体重の記録表を提出。それからクリニックの最寄り駅から電車に乗り、目的地へ。
 行き先はTOHOシネマズ日比谷です。ここは特別興行があってもそのための装飾など一切ないので、来てあまり楽しい劇場とは言えず、出来れば別のところを使いたい。しかし、今日のお目当ては上映回が少なく、私の場合、平日に立ち寄れるのはここしかなかったのです。この際、そういう不満に目を瞑ってでも、どーしても早く観たかったのだよ。
 鑑賞したのは、デヴィッド・フィンチャー監督の伝説的傑作、アメリカの退廃的な都市で繰り広げられる常軌を逸した連続殺人を、退職寸前の刑事と、その後釜として選ばれた若い刑事が追う『セブン(1995・4Kレストア版・字幕・IMAX with Laser)』(Warner Bros.配給)
 ぷっちゃけ、もう何十回も観てます。しかしそれでも、一度も大スクリーンで観たことがなかった。本当に、悲願だったのです。
 そして、何度観ても凄まじい。こんなタイプのミステリは他に類を見ないし、未だにこれに匹敵する作品はない。『羊たちの沈黙』とはまた次元が異なる恐ろしさです。
 私がこの作品を高く評価するのは、実はミステリのお約束をあえて破って組み立てていることです。すぐに気づかない見立て、あまりにも執着的な殺害方法、想定しない犯人の現れ方。そして何よりも、壮絶すぎるクライマックス。すべて、ミステリなら項進む、というパターンを打破していて、しかもちゃんと筋が通ってる。理論は狂気なのに、その枠に取り込まれてしまうのも恐怖なのです。
 初見のときの衝撃は勿論凄まじかったのですが、何回観ても発見があるのも凄いところ、なにせ大筋は覚えているので、確認しながら鑑賞してるんですが、大スクリーンで細部まで鮮明になっていますから、更なる驚きがありました。
 何度観ても圧倒的すぎるクライマックスに打ちのめされる、唯一無二の傑作。これもまた大きなスクリーンで観るべきでは、と思っていたから、待ち望んだ瞬間でしたが、やっぱり想像していた通りでした……とりあえず夢は叶いましたが、それでもやっぱり、午前十時の映画祭でかけて欲しいな~。

 今日はラーメン以外のものが食べたい心境だったため、東急プラザ銀座10階のつるとんたんで昼食を摂ることにした。
 ここはいま、整理券方式になっていて、モニターに番号が表示された順で席に案内される仕組みになっている。私が到着したときの待ち組数は12組、窓から覗き込むと、カウンター席などは既に空いているようなので、あまり時間がかからないだろう……と思ってたら、全然、待機中の組数が減らない。食事を済ませたお客がだいぶ出てきたのに、ほとんど呼ばれない。昨日の体調不良も手伝ってか、もう空腹で朦朧としていたので、10分ほど待ったところで、お店の人に整理券を返却して、同じ階にある焼きあご塩らぁ麺たかはしのほうへ移動。既に日比谷での食事で3回くらい連続で利用している気がするけれど、状況が状況なので致し方ない。
 大人しく、ガード下のカレーうどんにしておけば良かった……とは思うけれど、冷え込みが厳しかったため、それはそれで気が進まなかったのです。あったまるけれど、それまでが゛辛いのだ。

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