まだギリギリ、気分的に余裕があるので、今日は映画鑑賞です。
行き先はTOHOシネマズ上野。鑑賞したのは、かつて香港に存在し、劣悪な環境ながら多くの人々が生活していた九竜城砦を舞台に、男たちの血で血を洗う戦いと熱い友情を描き出した『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦(字幕・轟音上映)』(KLOCKWORX配給)。
実は、観るのは半ば諦めてたのですよ。最近の香港映画は上映館数も回数も限られがちで、こちとら色々とバタバタしていて、なかなか予定が合わない。しかしこの作品、人がまごついている間に、上映規模からすると異例のヒットになっていて、その余勢を駆って、ここに来て轟音上映が始まった。TOHOシネマズ上野は都内では早くから轟音上映を導入していたこともあり、ここに来て上映館に加わった。私にとってはいちばん使い勝手のいい劇場で、しかも短期間とは言え終日上映してくれるなら、足を運ぶしかない。
なるほど、これは香港アクション映画に親しんだひとなら燃えないわけがない、激アツな作品でした。
冒頭からの激しい追跡劇から、細かなテクニックが光るアクション描写。この時代の九龍城砦の混沌とした様相を織り込みつつ、そこで繰り広げられる友情、人情。やがて浮かび上がってくる過去の因縁が対立を招きますが、それまで積み上げたものが熱いドラマへと結実していく。
いわゆる武侠ものにも近いテイストを含む一方で、サモ・ハンの起用やクライマックスのアクション構成に往年の香港アクション映画へのオマージュがちらつく。ただ当時の手法を反復するのではなく、その後の香港アクション映画の発展を反映して、より激しくスピーディになっており、観ていてず~っと興奮しっぱなし。このアクションの演出を手がけているのが、日本から飛び出して現地に学び、『るろうに剣心』シリーズで結実させた谷垣健治だ、というのも日本人としては胸の熱くなるところです。
激しさの中に哀愁、郷愁も漂わせ、余韻はほろ苦くも優しい。香港史上最高のヒット、という触れ込みも頷けてしまう、香港スタイルアクション映画の結晶だと思う。大スクリーンで観られて良かった。
――と、映画だけなら良かったんですが、正直なところ、映画館の改悪が酷すぎて、爽快感が薄れてます。
しかし、映画はなまじ面白かっただけに、こういう不平不満と一緒くたにしてしまうのは気が引けるので、その辺は別項目に分けて記します。
映画以外で苛立つことがあったせいか、昼食もあれこれと考えるのが億劫になってしまいました。
久々に鴨と葱に挑んでみるか、とも思ったのですが、すっかりインバウンドにその存在を知られてしまったお店は大行列。並ぶ気分にもなれず、そのまんま歩いて上野駅方面へ。アトレのラーメン屋はどれも並んでいるか、今日の気分にしっくり来なかったので、三省堂書店で漫画1冊だけ買って、電車にて自宅最寄り駅まで移動し、自宅近くのコンビニで弁当を仕入れて帰宅。外食は、またのお楽しみ。
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