まだ作業が片付いてませんが、諸々の事情やタイミングを考慮すると、今日出かけるのが最善のようなので、スパート前の気分転換のつもりで午前十時の映画祭15を観てきました……内心、ハラハラはしてますが。
時間が早いので、避けることの出来ない満員電車に乗って、毎度ながらのTOHOシネマズ日本橋へ。ほんとに、出来たら避けたいのですが、最近、午前十時の映画祭はちょうど一般的な勤め人の多数利用する時間帯の開映が多い。この映画祭でかかるのは2時間超えの作品が多く、たぶん他のロードショー作品などとの兼ね合いで、お昼前後にうまく次の作品に切り替えるには、朝を早くするほかないのでしょう。そう察しがつくから、こちらは逆らわず、人に揉まれるのです。
鑑賞したのは、SFアクションの揺るぎない金字塔、崩壊後の未来を巡り、現代に送り込まれたふたつの殺人マシーンが対決する『ターミネーター2』(東宝東和初公開時配給)。
最初の公開時に映画館で鑑賞し、テレビ放送でも観て映像ソフトも買って、合わせたらいったい何度観たのか解りません。当然、展開や一部の台詞だって覚えてるんですが、それでもなお面白い。もはや神々しくさえある。
なにせ、それだけたくさん観てるので、作業もまだあるから早めに切り上げて、ふくしま館で食指して帰ろう、くらいに考えてたんですが、やっぱり面白すぎて途中で立てません。展開を知っているからこそ、このシーンが来る、ここが観たい、と思って席にしがみついてるうちに終わってる。
また、観るほどに今更な発見があるのも名作のお約束。序盤の同時多発的な出来事の緻密な編集や、あとあと活きてくる要素がしれっと姿を見せているしたたかさ。
何度観ても震えるのは、アーノルド・シュワルツェネッガー演じるT-800とエドワード・ファーロング演じるジョン・コナーの関係性と影響ぶりです。どんな状況でも自分を守り、彼の望むとおりに母も守り人を殺すことをしないT-800に寄せるジョンの強い信頼。あくまでもそうプログラムされて送りこまれたとは言え、ジョンの命令に従い、彼の望みに応えていくうちに、ユーモアと人間性を備えていく姿。クライマックス、もはやプログラムを超えて動いているとしか思えないT-800の姿と必然的なラストは感動と希望をもたらします。
現在の様相がどこか本篇の予見する未来に迫りつつある感があって、よりリアリティが出てしまい、なおさら古びる気配がなくなってます。今年の午前十時の映画祭はベストセレクションですが、これも何年かおきに採り上げるレギュラーにしてほしい。観ると気分が一新されるようです。
鑑賞後は前述の通り、日本橋ふくしま館へ。いまイートインに来ているのは、ここもお気に入りとなった坂新です。老麺まるやほどではないけれど列が出来ているけれど、並ぶのが苦になりません。
無事に堪能出来たので、これからまた作業に戻ります。明日には平常運転に……は戻れないだろうなあ。明日に片づいていたとしても、たぶんヘロヘロである。
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