血圧が高すぎて、いまのままでは麻酔が打てない、と歯科医に言われ、ふだんの血圧を下げるべく、このところ透析を強めにしておりました。
基準としては、週6日実施していれば1回あたり2時間で充分なところを、先日の検査で出た数値の改善も兼ねて必ず2時間半は実施、そのなかで、可能な限りドライウェイトより下を目指すようにした。
本当はこれ、あまり推奨はされてない。ドライウェイトは、透析時にこの重さまで水分を引くなら体調に影響なし、と医師が判断した数値です。これ以下に落とすと、血圧の下降や意識低下といったリスクが生じる。
在宅透析は自由に時間の調整が出来る分、ゆとりを持ってドライウェイトが設定されているので、多少ならこれ以下に絞っても問題はない。とはいえ、リスクはあるので、引くとしてもドライウェイトから0.5kg引く程度に留め、血圧がどの程度安定するか、しばらく様子を見ていた。
前回の診察からまもなく1ヶ月、透析中の血圧は、透析患者としては順当でも、一般的にはまだ高い、というのが続いていましたが、きょうになって、透析前でも血圧が良好な数値になった。某トクホ飲料のCMで言う“血圧高め”の領域にはまだ入ってますが、透析患者としてはかなり良好。
歯の治療自体は順調で、このまま落ち着くようなら麻酔をする処置は不要、と言われているとはいえ、基本の血圧が下がってきたのは嬉しい。いよいよ在宅透析にした成果が出てきたなー、といい気分で透析を始めた。
……静脈圧が高すぎてアラーム鳴りっぱなしだった。
静脈圧は、使い捨ての血液回路に血液が順調に流れているか、を判断する基準です。これが高くなるのは、血液回路のどこかが曲がっている、針に凝固した血液が詰まっている、などの理由で血液の流れに圧がかかっている、ということになる。
たいていはしばらく放っておけば、詰まっていた血液(いわゆる血栓)が、回路の途中にある広いスペースに抜けることで血流が改善し、静脈圧は下がっていくのですが、きょうはなかなか抜けない。回路にねじれなどの問題がないなら、対処としては、針先にあるかも知れない血液の詰まりを解消することになる。しかしそのためには、回路を止め、針から回路を外して、空洞の注射器を使って血液を少し出し入れして針のなかを洗浄しなければいけない。ただこの手順、いったん回路を外すので、出血のリスクが生じてしまう。一瞬とはいえ、血液を外気に晒すことにも鳴るので、感染のリスクもあります。いちおう指導は受けたやり方ではありますが、出来れば避けたい。
幸い、しばらく一進一退を繰り返した挙句、1時間半ほど経過したあたりで血栓が回路を抜けたらしく、アラームを心配しなくてもいい数字まで静脈圧が落ちてきた。
……とはいえ、どーにも落ち着かず、ずうっと透析装置の操作パネルを睨みっぱなしでした。それゆえに、いつもは透析中にちょっとずつ仕上げていた映画感想はまったく進まず。
部屋に戻ったところで、感想の仕上げは諦めて、この一連の愚痴を書き連ねて今日付けの更新をごまかそう、と思っていたら、こんどは独自ドメインのために契約していたサーバーが落ちたようで、アクセス出来ない。お陰で連日更新記録が途切れてしまったわ!! ていうかこの記事はいつアップ出来たのだ?!
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