PC用スピーカー新調しました。

 先週の金曜日、パソコンに繋ぐスピーカーを新調しました。
 それまで使っていたスピーカーが壊れた、わけではありません。端子の接触がいまいちよくないけれど、機器に触れなければ問題なく動いていました。
 問題は、サウンドボードのほうにあります。
 私のパソコンには、SoundBlasterのボードを入れてあります。かなり前のパソコンに導入し、現在のパソコンまで都合3代くらいにわたって使い続けているのですが、どうも限界が来たらしい。もともと、現行のパソコンではうまくフロントパネルのヘッドフォン端子にアクセス出来ず、ヘッドフォンを使うには内蔵の音源と切り替える手続が必要でした。フロントパネルにヘッドフォンを差せば、自動的にサウンドボード側の端子はオフになるのですが、正直、その都度内臓音源用のコントロールパネルが開くので、いちいち閉じるのがちと億劫ではあった。また、その歪な手続が、サウンドボードに負担をかけていた、という可能性も否定出来ない。
 とりあえず内臓の音源は生きているので、後部にある内臓音源用の出力にスピーカーを差してみるものの、悲しいくらいに音質がショボい。Soundblasterは5.1chまで対応しており、いまのセッティングでは5.1chは難しいので、2.1chを使用していました。が、内蔵音源では、この0.1chにあたるサブウーファーに音を送れない。必然的に、音の厚みが悲しいくらい薄くなる。
 ボードを買い換えるか、とも思ったのですが、現行のパソコンも機会があれば入れ換えたい、と考えている現段階で、このパソコンに合わせてボードを買ってしまうと、最近発売されたモデルでは対応出来ないことも考えられる。

 あれこれ悩んだ結果、辿り着いたのは、CreativeのT-60というスピーカーの導入でした。
 これの特色は、通常のアナログ入力のみでなく、Bluetooth、更にUSB接続に対応していること。つまり、サウンドボードや内蔵音源を介さなくても、USBに接続することで、スピーカー自体が音源として機能するのです。
 実は、恐らくは2000年代初頭にいちどだけ、同様のUSBを介して音源としても機能するスピーカーを購入したことがあったのですが、音飛びが激しくてまったく使い物にならなかった苦い記憶がある。なので、若干の不安はありました。しかし繋いでみると、完全に杞憂でした――考えてみれば、あの頃とはCPUもメモリも、そしてUSBの転送速度も大幅に違っているし、配信メディアの普及に伴い音声・動画のノイズが大幅に低減された。たぶんあの頃には早すぎた技術だったのでしょう。
 しかしさすがにCreative、SoundblasterのブランドのひとつでもあるT-60の音質は、ちょっと度胆を抜かれるくらい凄い。こちらはサブウーファーのな2chですが、立体音響を設定すると、5.1chの映画なら音に立体感が出る……検証でNetflixにて配信されていた『プライベート・ライアン』を流したら、思いのほか迫力が強烈すぎてキツいくらいでした。他の映画にしときゃよかった……。
 このスピーカーのいいところは、ヘッドフォン端子にヘッドフォンを差しっぱなしにしておけること。右スピーカーに設置されたボタンで指定の動作をすれば、簡単に出力先をヘッドフォンに切り替えられるのです。この状態だと、パソコンの音源がこのT-60のままなので、コントロールパネルがいちいち開くこともない。ヘッドフォン側の音源もこれまでの内蔵音源による変換ではないので、音質が段違いにいいのです。
 PC用のスピーカーとしてはやや高めですが、音源を兼ねているので、いずれパソコンを新調しても、環境を引き継ぎやすく、とうぶんは使い回せます――ハードにダメージが生じない限りは。

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