いったい何を調べていたタイミングだったか不明なのですが、検索をしていてにわかに存在を知ったテレビ番組を昨晩、TVerで鑑賞して、けっこう楽しんでしまった。
こちらの『Aマッソのがんばれ奥様ッソ!』という番組、どうも2021年の年末にひっそりと、BSテレ東にて4夜連続で放送されていたらしい。ネタの良さは知ってるけど特にAマッソに関心ないし、まして家事の番組はピンと来ないことも多いので、私がチェックする可能性は微塵もなかったのですが、たぶんリアルタイムで鑑賞していたら、むっちゃ興奮していたはず。
……でも惜しいんだよなぁ。
システム的にはフジテレビ系列でカルト的人気を誇った『放送禁止』と同じで、一見普通のドキュメンタリーに見えて、実は秘められた事実を捉えていた、という体裁。
しかしこれのポイントは、本篇の中ではちゃんと結末は示されず、フツーに家事についてのバラエティ番組として終わってしまう、という点です。答は、放送後にTVerオリジナルでアップされる配信動画を観ないと解らない……まあ、けっこうあからさまな描き方をしているので、なんとなく終幕の察しはつくわけですが。
ただ、惜しい、と言わざるを得ないのは、カメラワークや編集が「その事実を前提としなければしない」ような作りになっていることと、配信動画で明かされる結末の通りだと、さすがに撮影隊が気づいても良さそうな点が多いこと。とりわけ2つ目のエピソードは、さすがにこのタイミングで撮影が入ることを、絶対に承諾しないはず。直接ではないけどけっこうな“証拠映像”になるし。
まあ、その辺は『放送禁止』も似たようなものだし、そういう不自然さも含めた創意が面白いので許容範囲ではあるのですが、何より惜しいのは、結末を配信オリジナルにしてしまったことだと思う。TVerやParaviなどの配信サービスに誘導する仕組みとして巧妙ではあるけれど、万一、真面目に観てしまったひとほど、この構造は不愉快に感じる恐れがある。
とはいえ、放送から1年以上経って、いきなり検索に引っかかる程度には話題になっていたようですし、関連番組の放送に合わせてTVerに掲載したら、まんまと私みたいなカモが引っかかって喜んでるんですから、作品としては成功している、と言えるかも。なんで1年以上も経って再掲されているのかというと、同じスタッフによる『テレビ放送開始69年 このテープもってないですか?』という番組が放送されていたかららしい。
……作業が詰まってるので昨晩は控えましたが、このあと観るつもりです。ほんとに、私はこーいうのが大好きなのよ。
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