
ぜんぶ観終わっちゃいました。Season 7のあと、1回だけ製作されたスペシャル版まで。
京都府警に異動してから、梶原善から戸塚純貴にレギュラーが入れ替わっただけ、面子どころか本部のセットもほぼ変更なし、という安定ぶりで、振り返ると、京都に移ってからのほうが、このシリーズのらしさと安定感を確立した、という印象でした。
ちなみに、特別捜査対策室のセットは一目で解るような変更はないんですが、科捜研だけは何故か、最後のスペシャルで突如、部屋が変わってました。それまで村木さんと女性の同僚・滝沢しかいなかったのに、他の研究員の姿も多数在籍する大きな部屋になっていた。
このシリーズ、同じ京都で撮影されている『科捜研の女』と同じ世界、という設定になっていて、Season 5の最終話にちょこっとだけゲスト出演しているし、その後も時々村木さんの口から名前が出てくる。ただ、それ故に、なんで村木さんは『科捜研の女』の広々とした研究室ではなく、滝沢さんとふたりだけの部屋で仕事してるんだ、という疑問は前々からありましたから、最後のスペシャルでそれとなく辻褄を合わせようとしたのかも知れません。
果たしてこの続きが作られるのかどうか、はよく解りません。現時点でレギュラー・シリーズとして最新のSeason 7最終話では、特対の面子が揃って打ち上げに出ることになって、最後にひとり部屋に残った糸村さんが、感慨深い表情で室内を見回す、という描写になっている。解散するとか、糸村さんが去る、という表現は一切していませんが、なにか、ここで区切りをつけよう、という雰囲気が漂っていて、或いは製作サイドはこれで完結する意思を示したようにも思えます。
とはいえ、そのあとにちゃんと2時間スペシャルをいちど製作している。まったく作る気がない、という訳でもなさそうなので、私は相変わらず期待している。テレ朝の刑事物シリーズ、いくつか観てますが、シリーズ全体で巨悪と戦うようなシチュエーションを無理矢理採り入れない安心感と、意外性はありつつ無理を感じさせないミステリとしてのクオリティを両立出来てるのはこの『遺留捜査』だけなのです。テレ朝刑事物の筆頭『相棒』は工夫の豊かさとクオリティでは抜きん出てるんですけど、しばしば警察組織内の暗闘とか政治絡みの陰謀が出てくるので、必ずしも安心感はないのよね。
というわけで、作業中のバックに流すのはまた音楽になる――かと思いきや、安心感を求めて、京都府警異動後のSeason 4からもう1周しはじめてたりして。
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