『リングフィット アドベンチャー』と『Fit Boxing 2』を両方こなす毎日が早くも10日過ぎました。
『リングフィット アドベンチャー』は気分よく楽しめてます。
『Fit Boxing 2』はストレスが溜まります。
『リングフィット アドベンチャー』は、いままで『Fit Boxing』でまあまあ身体を整えていたはずが、それでは鍛え切れていなかった部分に効いているのをはっきりと感じます。最近になって技に《プランク》が登場したのですが、これなどは鎖骨の下が痛い、という謎のダメージが生じたほど。
とはいえ、こちらは“アクションを実施して敵を倒す”、“走り続けて水深の深いところを越える”など明確な目的があり、達成感がある。何より、動きさえすれば、動作が小さい、などの指摘はあってもミスとは判断されないので、「ちゃんと動かなきゃ」という気分になる。
難点は、『Fit Boxing』シリーズのように固定のメニューがなく、エクササイズの所要時間や全体の負荷を予め設定出来ないこと。そのせいで、「きょうはこの面だけクリアしよう」と臨んだら、意外なほど敵が多かったり、敵が強くて技を多めに発動せねばならず、思っていた以上に時間がかかってしまう。その日、予定がある場合は迂闊に出来ません。
一方、『Fit Boxing 2』は前作と同様、デイリーエクササイズについては、時間を設定しておけば、前後3分程度のズレの範囲内でちゃんとメニューを組んでくれる。途中で余分に休憩を入れることなどを想定しておけば、限られた時間でもこなせるようになっている。
……とは言い条、こちらはあまりにも、アクションの判定が悪すぎる。
前作でもその傾向はあったのですが、この『~2』は更に悪くなっているように感じられる。ちゃんと繰り出したパンチやダッキングなどの動作が、タイミングがズレていて判定が悪くなるのならまだしも、拾われないケースがあまりにも多すぎるのです。
前作でも、上下や前後の絡むアクションを検知しにくい欠点はあったんですが、それが改善されてない。設定周りは細かにブラッシュアップされてますし、個々のメニューがハードになるのは悪くないんですが、それゆえに判定の悪さが余計に際立ち、ストレスを増悪させてます。“身体を動かす快適さ”が犠牲になっている。
前作が堅実なセールスで大ヒットになったことで調子に乗って《鬼モード》なんてのもダウンロードで追加出来るようにしてますが、この判定の悪さでは、やっても余計にストレスが溜まるだけ、というのが想像出来るので、ダウンロードはしたものの一切手をつけてません。
前作のデータを引き継げる、と言いながら、反映されるのはグラフだけで、メニューの難易度をどこまで達成したか、は無視されている、という点など、考えれば解りそうな問題があちこち改善されないままでは、せっかく前作でついたユーザーも離れます。スタッフはユーザーに対して《鬼モード》を繰り出すより、自分たちが構築するシステム周りについてもっと鬼になるべきでした。
効率面でも快適さでも、『Fit Boxing 2』より『リングフィット アドベンチャー』のほうが上、というのが現時点では正直なところ。
なので、『Fit Boxing 2』は不満点が改善されるまで棚上げにして、『リングフィット アドベンチャー』に集中……したいところなんですが、なにせ『Fit Boxing 2』は前作の購入以降ず~っと継続していて、現時点ではデータにしか反映されてないとはいえ、いずれ改善される可能性がある以上、記録は伸ばしたい。
もう一つ困っているのが、iPhoneの《アクティビティ》アプリでは、『リングフィット アドベンチャー』のアクションはあまり検出してくれないこと……こっちも『Fit Boxing』のお陰でムーブ、エクササイズのゴールをかなりの率で達成していて、『リングフィット アドベンチャー』に切り替えることで記録が途絶えるのはどーにも業腹。
詰まるところ、どこかで割り切って、いずれかを諦めればいいだけの話なんですが、なにせ運動込みでここまで着実に積み上げてきた経験があまりないので、どれも捨てるのが惜しい。とりあえずは、ストレスになりやすい『Fit Boxing 2』の設定時間を抑えめにして、『リングフィット アドベンチャー』の比重を高めつつ……猫を撫でることにします。
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