昨年4月リリース、『ほんとに映った!監視カメラ』の復活第1作『帰ってきた!監死カメラ』を鑑賞しました。何気なく撮影した動画に奇妙なモノが映り込む連作“承認欲求”、廃墟マニアの常連投稿者がUFOを追う新企画“K-FILE”、旧シリーズでお馴染みのオカルト研究家が投稿された恐怖体験を再現ドラマで描く“KATORの怖い話”、心霊画像を発端にネットを巡る奇妙な出来事を追った“不正ログイン”の全5篇を収録。
新しい作品を検索していていつの間に復活していたことに気づき、とりあえず発売済のぶんはぜんぶ月額レンタルのリストに突っ込んでみました。で、届いた第1作をワクワクしながら鑑賞。
……私が欲しかったのはこういうんではない。
まあ確かに、廃墟マニアとして登場した投稿常連・菅野は妙なインパクトがありましたし、ずっと専門家として活躍してきたKATORのコーナーを設けるのもいい。しかしなんか、全般にテイストが、シリーズのキャラクター……もとい関係者に引っ張られてしまってる。こちらとしては不気味な映像、或いはそれにまつわる奇妙な出来事を楽しみにしているのであって、奇人変人が跳梁跋扈するのを期待してたわけではない。
前述の2人まだいいのです。長尺の“不正ログイン”に出て来たあれは何なのだ。スタッフも一部、「こいつなんかおかしい」と思いながら採り上げている感がありありで、怖がらせたいのか笑わせたいのか呆れさせたいのかよく解らない。展開そのものは決して悪くなかったのに、こいつが出て来たせいで印象がブレてしまったのがあまりにも残念。
シリーズとしての魅力を引き継ごう、と考えるのは悪くないけど、いささか偏りすぎている印象。タイトルに“監死カメラ”って入ってるのを忘れないでね。
コメント