昨年12月リリースの『封印映像44 寄生虫』を鑑賞。投稿者の女子高生がサボっていたときに撮影した動画が異常な波紋を呼ぶ“道連れの場所”、かつてスタッフ玉置を奇怪な体験に誘い出した男からふたたび燈光が届く“心霊スポット案内人2”、連日、ゴミ置き場を荒らす人物の正体を探ろうとしたところ遭遇してしまった“二口女”、身体に奇妙な腫瘍が発生する症状に悩まされる友人の記録をスタッフが追った表題作の全4篇を収録。
とりあえず、スタッフのくだりは全部いらない。最初、カメラ目線で自撮りしてる場面もいらないし、先輩後輩のどうでもいい言い争いも不要。あのあからさまで下手くそな“お芝居”があるせいで、彼らが目撃者となるケースでさえ不自然になってる。とりあえずこの山口・玉置というふたりのスタッフは露出を控えた方がいいと思う。こんなこと書きたくないけど、サムいだけだから。
肝心の映像自体もしょーもない、内容的にリアリティの乏しいものがほとんど。“道連れの場所”は過程そのものは面白くなりそうな気配があるのに合成の拙さでぶち壊しにしてる(人間が落ちる速度と動きをちゃんと再現する工夫ぐらいしようよ)し、“二口女”と表題作は結構とんでもないものを撮ってるのに、不自然なカメラのブレで直接映すのを最小限にしてるのがバレバレで観てて辛い。状況・映像共にまあまあ怖くなってるのが“心霊スポット案内人2”だけ、なんですが、それをスタッフふたりの軽薄なやり取りがぶち壊しにしてる。
このシリーズはスタッフロールが出ないので、変遷が解らないのですが、少し前に監督にあたる人物が入れ替わったのではないか、と思われます。前にも増して、怪異現象というより“怪物”が出てくるケースが多くなった印象があるので。それならそれでもいいんですが、もーちょっとリアルに見せる工夫が欲しい。
コメント