ずっと惜しい。[レンタルDVD鑑賞日記その709]

 昨年6月リリースの『封印映像47 おうまがどき』を鑑賞。ネットで購入したイヤフォンを試す様子を記録しているときに投稿者を襲った災禍“開封動画”、早く家を売りたいと訴える男性を訪ねた不動産業者が映像に収めた怪異“おうまがどき”、山中に旅行に出かけた女性が帰り道で災難に遭った際の事件“癒しの滝”、夫の不貞を疑った妻が証拠を押さえようとして思わぬ恐怖に襲われる“単身赴任”の全4篇を収録。
 これも『ほん呪』フォロワーとしてのスタンスを保ちつつ安定供給が続いてます。お手軽さも随所に見え隠れはするものの、基本的には素直に愉しめる。
 ……ただまあ、細々と不自然な点があるのも否めない。たとえば冒頭の“開封動画”、かなりショッキングな出来事があるんですが、その影響による怪我がちょっと状況と釣り合わない。さすがに物理的におかしいと思うの。そして最後の“単身赴任”、こちらは終盤に撮影者が発見する恐ろしいモノそれ自体より、撮影者の反応が変。あの状況で、見つけたものの異常さにすぐ気づくだろうか。そしてすぐに嘔吐するほど嫌悪感を抱くものだろうか?
 それぞれのエピソードのシチュエーションは、この手の作品にありがちな設定を安易に使い回ししたりしていないので、怪奇ドキュメンタリーとして素直に愉しめる。リリースのペースが速くて、一定の質を留めているのも評価はするんですが……むしろペースを落として、エピソードごとのブラッシュアップに努めれば、もっと質が高まりそうなんですが。

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