良くも悪くも、いつも通り。[レンタルDVD鑑賞日記その721]

  昨年4月リリースの『Not Found 41 -ネットから削除された禁断動画-』を鑑賞。ホストと金銭トラブルになったキャバ嬢が捉えた衝撃の現場“貢いだ女 貢がれた男”、このシリーズ独特の奇妙なおじさんシリーズ“パワースポット研究家!?”、殺人事件の起きた民宿を巡る前後篇“女性弁護士の霊”など、全6篇を収録。
 前は変なおじさん傑作選を観てしまいましたが、今回はシリーズの本流です。冒頭にちょっとグロテスクなネタがあって、奇妙な映り込みが何点かと長尺のエピソードが前後篇でひとつ、そしてやっぱり変なおじさんも含まれてる。
 しかし今回の変なおじさんエピソード“パワースポット研究家!?”は、ほんの1年と数ヶ月前なのに隔月の感が強い。名物AD・杉本がマスクを着けていることが勘所なのですが、それに対するディレクター古賀の発言が、いま聞くと信じがたいという……恐らく取材の時期はまだ新型コロナの脅威もろくに認識されていなかったはずなので、こういう考え方のひとは多かったんだろうなあ。しかしその一方で、そのマスクを巡るちょっとしたひと幕は笑えました。ろくでもないけど、発想は買う。
 構成としては安定してますが、各篇の出来映えはそんなにハイレベルではない。単発ものは、よくよく観なきゃ解らなかったりしますし、長篇は、取材の過程で怪異が捉えられる、という展開はいいとしても、ほかのシチュエーションがほぼほぼ王道で意外性は皆無……ただ、こういうのをきちんと取材として追う過程を見せた作品はそんなにない気がするので、これはこれでありかもしれない。
 色々な事情があって総集篇に頼りがちだったのかも知れませんが、しかしやっぱり新作のほうが観ていて楽しい……多少、内容に問題があったとしても。

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