11月19日、2021年8月リリースの『心霊闇動画56』を鑑賞。幼い我が子の食事風景を撮影していたときに写り込んだ異物《幼児の食卓》、親戚同士でキャンプに赴いたときの奇怪な出来事《山荘の先客》、結婚式に参加出来ない友人のコメントを撮影しているときに訪れた恐怖《友人宅にて》など、全7篇を収録。
……うん、特に印象に残る話はない。後日談も含めると実質的なトリの《友人宅にて》がいちばん興味深いのですが、肝心の映像のシチュエーションが月並みなので、あくまでこの巻の中ではまし、という程度。もうひとつ、ちょっと変わった展開をする《山荘の先客》にしても、撮影されている現象は取り立てて変わったものではないですし、《ラジコンカー》と《歩く練習》に至っては、場所も映り方も似通っているので、「別の巻に収録しろよ」とツッコまざるを得ない。こんな短期間に相次いでリリースしてるんだから、そのほうが賢明だと思う。
そして今回も、個人的にはまったく評価してない《質問コーナー》が入ってます。内容的には、いままででいちばんまとも、とは言えるのですが、失踪した演出補の行方についての質問はともかく、「影があるものとないものの違い」の説明は、見せ方をもっと考えるべき。理屈としてはまあまあ面白いのですが、せっかく56巻も作品を積み重ねてきたのですから、それぞれの実例を見せたほうが早い。それが出来ない時点で説得力は薄れてます。
相変わらず、観る方が追っつかないペースは評価出来る。でもやっぱり、クオリティはこのペースでなければだいぶ水準を下回ってます。この程度なら、もっと間隔を空けて厳選したほうがいいと思うのだけど。
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