謎だがうまく行く。

 作業の仕上げがズレ込んでいますが、ここらで1回ガスを抜かないと鬱々としてきてしまいます。ゆえに、当初決めていた通り、映画鑑賞へ。
 本日の劇場はTOHOシネマズ錦糸町 オリナス。移動は、すごーく久々にバスを利用しました。先週時点から今日の予報は雨の傾向で、朝の様子では帰宅までギリギリ保ちそうな雰囲気だったものの、強風の情報もあったため大事を取ることに。
 鑑賞したのは、午前十時の映画祭12上映作品、16世紀のロンドンを舞台に、世界一有名な著名な劇作家の秘められたロマンスを描く『恋におちたシェイクスピア』(UIP Japan初公開時配給)。もう河岸を日本橋に戻したはずなのに、何故『蜘蛛巣城』から1週でこっちに観に来たのか、は映画の話のあとで説明します。
 この映画祭では2度目の鑑賞……ただし、いちばん感想の仕上げが手につかなかった時期だったため、ずっと宿題として残っている。なので、けっこう身を入れて観ました。
 アカデミー賞も納得の、圧巻のストーリーテリング。誰しもぼんやりとくらいは知っている『ロミオとジュリエット』が仕上がっていくのと期を同じくして展開していくロマンス。女子禁制の舞台、金と権力によって取引される婚姻、とこの時代ならではの要素を障害として、そしてドラマの鍵としてダイナミックに活用する強かさ。イギリス的なユーモアで飾りながら、時代がかった芝居の持つパワーを、ステージとバックステージの双方で表現する。双方がシンクロしていくクライマックスの感動、昂揚が極上です。
 ある意味噛み合いすぎてる展開や、異常なくらい察しのいい女王とか、フィクションならでは、ではありますが、すべてがきっちりハマっているので、違和感よりも興奮に繋がる。間違いなく傑作です。

 鑑賞後は、錦糸町駅を挟んでほぼ反対側の一画へ。この界隈で食事するときは双麺というお店を選ぶことが多かったのですが、先日の大つけ麺博で食べた麺屋 中川會のつけ麺がけっこう好みだったので、今日はそちらの錦糸町店を訪ねることにしたのです。ここに来たかったから、ローテーションを変更して錦糸町に映画を観に来たのです。
 レポートはまた後日。とりあえず、やっぱし美味しかったことだけは言い切っておきます。
 食事を済ませたらふたたびバスにて帰宅……警戒して手持ちの傘をぶら下げていったのに、一滴も降られませんでした。行きのバスでは窓にちょっと水滴がかかった時間もあったし、劇場を出たとき路面に濡れた痕跡もあったのに、傘をぶら下げた私自身はまったく降られてない。なんか、用心したときに限って、降られないことが多い気がする……。

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