モザイクは本当にこれで終わりなのか?[レンタルDVD鑑賞日記その785]

 12月29日に、2022年10月リリースの『呪われた心霊動画XXX_NEO 15』を鑑賞。森の中を散策していたカップルが遭遇した類を見ない怪異《残された夜》、購入したビデオカメラの内蔵メモリーに既に入っていた不気味な動画《展示品》、友人とともにレンタルスペースで映画鑑賞をしていた際に連続して起きた異変《プロジェクター》など、全6篇を収録。
 ここは本当に高レベル安定です。いつもより落ちるかな、と感じるときでさえ、同種の怪奇ドキュメンタリーより出来がいいのに、しばしば大ヒットを繰り出して来る。今回は間違いなく、大ヒット寄りです。
 相変わらず怪奇映像の出来に絞れば“微妙”としか評しようのないものが多い。しかし映像全体の展開や、取材によって明かされる背後関係が怖さを増幅して、映像そのものの不自然さはあまり気にならなくなる。とりわけ凄まじいのは冒頭《残された夜》と巻末《誤字》の不気味すぎる繋がりです。何が狙いなのか、これがいったいどういう結末を招くのか意味不明でも、それ故の底知れぬ薄気味悪さ。毎度のごとくここで記している。“嘘でも許せる”怖さがあります。
《展示品》と《蝉の声》もなかなかに秀逸。《展示品》は、怪奇映像の冒頭とラストでの微妙な違いが眼目のようでいて、こういう映像が残っていること自体が怖い。展示品のカメラの前で何十分も微動だにせず佇む人間、しかもそれが何故か撮影されている、という不気味さ。変化は付け足しに過ぎません。それを受けての、辛い結末が待つ《蝉の声》も怖い。
《プロジェクター》もなかなかの内容です。最初に紹介される異変だけなら、まあこの手の作品ではありがちかな、で終わりますが、レンタルスペースを舞台にしていればこその検証ともうひとつの怪異、そして投稿者の証言で気づかされるもうひとつの異変。この最後の“異変”の存在が、このエピソードをより強烈に印象づけます。
 抜き出していくと、本当に「微妙だなー」と思ったのは《!》しかない。これにしたって、シチュエーション事態は目の付けどころがいいのです。肝心の怪異が動き的に不自然さが拭えないことを除けば、充分に及第点。相変わらずの、図抜けたレベルの高さを示した1本でした。楽しいなあ。怖いなあ。

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