4月9日に、2022年12月リリースの『Not Found 48-ネットから削3除された禁断動画-』を鑑賞。会社の紹介動画を撮影していた社員の災難を記録した《ミシンの針が…》、大学の研究で調査に訪れた水門で学生が思わぬものを撮影してしまう《黒いビデオ》、UFOの拠点と噂される福島県の千貫森にスタッフが突撃した《UFOの拠点は日本に!?》、犬に取り付けたライブカメラが奇妙な事象を捉えた《犬の散歩》、不穏な噂のある廃村を訪れたスタッフを異様な出来事が襲う《行ってはいけない村》の全6篇を収録。
……演出補・杉本がいない?! そしてよくよく見たら、前巻のリリースから9ヶ月も間が空いてる?!
……まあ、もともとここまで顔出ししているスタッフが固定されたまま続いているシリーズの方が稀有なのです。明らかに“次回に続く”というネタがあったにも拘わらず、そして本篇中で特に断りもなく新しい演出補が加わっているあたりからして、たぶん想定外の理由でスタッフを外れることになったのでしょう。どうか健勝であれ。
たとえスタッフが入れ替わろうと、ノリはまったく変わってません。冒頭はお馴染み痛いネタ、それなりに体裁の整った怪映像が単品で入って、取材に向かったスタッフが怪現象に遭遇する前後篇の長篇もある。そして、「これは何のドキュメンタリーだ?」と首を傾げたくなる、スタッフの珍妙なやり取りで成立するエピソードも。
ただ違うのは、スタッフ発のお笑いネタで、演出・古賀自らが道化になっている点。いままでもときどき、ディレクターとしてどうなの、という言動をすることはあっても、より頓珍漢な杉本が周りを振り回すかたちで成立してましたが、さすがにまだキャラの立ってない新人演出補・奈古にそこまではさせられなかった模様。結果として、福島県の千貫森を含む、UFOを軸とした観光案内にいじけるおじさんが挟まってる、という変なひと幕になってますが、まあ笑えたので良し。取材に協力してくれたことに配慮してか、UFOふれあい館の紹介はけっこうちゃんとしてたし。
長篇はなかなか見応えがあります。スタッフが直々に『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』やってるようなもんですが、ちゃんと怖いし、意外な展開もあって面白い……まあ、奇妙な出来事が怪異なのか普通に説明の付く現象なのかだいぶ曖昧なまま放り出されてるし、随所でスタッフの行動に「なんでそうなる」とツッコみたくはなりましたけど、そのくらいはご愛敬。
このまま杉本はもう戻らないのか、一方でどこまでこのネタの方向性を維持するのか、色々と気懸かりはありますが、引き続き追いかけます……っていうか、リリースに間隔があったせいで、ほぼ追いついちゃったのよ。49巻がリリースされたのは、私が本巻を鑑賞する2日前だったりする……。
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