親しくても、勝手に部屋に入るのはやめといたほうがいいよ。[レンタルDVD鑑賞日記その862]

心霊盂蘭盆 Vol.2 憑きもの筋の呪縛(Amazon.co.jp商品ページにリンク)

 1月29日に、2022年3月リリースの『心霊盂蘭盆 Vol.2 憑きもの筋の呪縛』を鑑賞。通り魔事件のあった場所についての取材中、スタッフに思わぬ災厄が降りかかる《後ろに立つ少女》、怨みを抱いた相手に呪いをかけるさまを生で配信しようとした男性の悲劇《呪詛中継》、ひきこもりの社会復帰を支援していた福祉団体の職員が、引きこもり男性の散歩に同行した柴に見舞われた恐怖の一部施術を記録した表題作など、全5篇を収録。
 実は、これが届く前に1回、Prime Videoで鑑賞済だったりする。これはどのタイミングで感想をアップすればいいのか、と思案している間に、月額レンタルで出荷されてしまったので、あくまでレンタル作品の感想として記します。
 相変わらず、圧倒的にレベルが高いわけではないけれど、ツボを押さえた仕上がりで、ホラーとしての鑑賞に耐えます。悲劇の現場をレポートしている際の呪いめいた出来事、というのは割と定番のシチュエーションですが、友人宅を突然訪れたら何故か鍵が開いている、とか不気味で陰湿な配信ばかりしている男性の末路、とか、お馴染みの展開にちょっとひねりの入ったものが多く、恐怖に直接触れる箇所でなくても興味を惹かれて、最後まですんなり観てしまうのです。
 怪異の内容や、映り方の説得力に微妙なところもないわけじゃありませんが、それでも許せるくらいには興味深いし、ちゃんと怖い。特に《消えた女屍》は、展開も怪異も、その奇妙さ、異様さが強いインパクトを備えていて、怪異の最終的な発現が定型に陥っていても、充分によく出来てます。
 ひとつ、どーしても引っかかるのは、怪現象が起きた際にカラーバーが表示されること。あれって、アナログテレビならではの代物で、デジタル素材でトラブルが起きたときに表示される、というのはちょろっと考えづらい。まだビデオテープ全盛だった当時の『ほん呪』でも、テレビ映像そのものが絡むときとかにときおり見えるくらいで、あんまりお目にかかった覚えがないのに、テレビ放送も記録媒体もほぼデジタルに移行したあとのシリーズで出てくるのは、やっぱり違和感がある。
 とはいえ、全体的には面白い。完全にダレきっている某シリーズとか、着想はいいのに活かし切れない某シリーズとかと比べればずっと期待出来るし、見応えもあります。引き続き鑑賞継続、というか、最近は追っていたシリーズがほぼ新作待ちに近くなってきたので、しばらくはこれと『心霊蔓邪羅』を集中的に観ることになりそう。

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