でも帰る頃には充分暗い。

 春休みに入って、映画の入れ替わりが激しい時期です。このところ、観たいものはなるべく早く押さえるようにしているので、明日の一斉封切りに合わせて終わってしまうなかにはさほど気になるものはないのですが、シネコンだと動員の少ない作品はあっという間に上映回数が減らされてしまい、私がチェックしていたものにも来週以降レイトショーのみになってしまうものがある。別にレイトショーだってどうしても観たければ駆けつけますが、夜遅くの移動はけっこうめんどくさい。バイクのガソリンも入れてこなきゃならないし録画の保存に使っているDVD-RW仕入れてきたかったので、ついでにとばかり取り急ぎ1本押さえてきました。

 鑑賞したのは、ヒットした伝奇アクション・シリーズの最新作、前2作の背景となっている吸血鬼一族と人狼一族の因縁の始まりを描いたアンダーワールド:ビギンズ』(Sony Pictures Entertainment・配給)。感想は……まあ、普通の出来でした。映像のトーンは引き継いでいるし、旧作の補強にもなっているのですが、過去を扱っているために、このシリーズの特徴だった都会的なモチーフがごっそり抜けた結果、普通のファンタジー・アクションになってしまっている。奴隷たちの解放闘争とか種族を超えたロマンスとか、見所もあるけれど定番すぎるせいで、特別なインパクトがなかったのが残念。仮に本篇で初めてシリーズに触れたとしても楽しめるような作りになっていますが、でもそうするとシリーズ旧作のネタばらしになったりするので、何とも位置づけの厄介な作品です。とりあえずこのシリーズが好きなら問題なし。

 さて、明日も封切り作品が多いので、1本は拾ってくるつもりなのですが……多すぎて絞り込めません。本命はこないだ、『DRAGONBALL EVOLUTION』と同じ日に先行上映してまで舞台挨拶をしていた奴なんですが、他にも捨てがたいのが幾つも。どーしよう。

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