今年100本目の映画鑑賞、すぐさま101本目。

 新作が封切りされる週末です。今日はどーしても初日に観ておきたかった作品がふたつあり、ひとつはTOHOシネマズ日劇にてレイトショー上映される、という話だったので、かなり早い段階から銀座界隈でのハシゴを目論んでいました。

 が、いざスケジュールが発表されてみると、ハシゴ出来ないことはないけれど、時間が近すぎて移動が非常に慌ただしい。もう少し余裕が欲しい、と試しに西新井の劇場でチェックしてみたところ、あいだが30分ある。これだけあれば、軽く腹ごしらえも出来る。今年は何だかんだで六本木と銀座界隈をやたら贔屓にしてしまっていて、昨年までは行きつけだった西新井に不義理を働いている気分にもなっていたので、予定変更。実は一昨日、『小川の辺』を鑑賞したのは、チケット確保のついでという意味もあったのです。

 夕方に劇場を訪れ、まず鑑賞したのは宮崎駿企画&脚本、宮崎吾朗監督という親子コンビによるスタジオジブリ最新作、少女漫画を原作に、60年代の青春を描き出したコクリコ坂から』(東宝配給)

 これが今年、劇場で鑑賞する100本目の映画(過去に劇場やDVDで鑑賞したことのあるものも含む)となりました。正直、前作がアレだった吾朗監督の新作でいいのか、という気はしたのですが……良かったですよ? 欠点も色々あげつらうことは出来ますが、抑制の効いた語り口やテンポのいい話運び、生活感とお伽噺的な部分とのバランスなど、格段に出来が良くなってます。ただ、アニメだから、とお子様が安易に足を運んで理解できるのか、そこは難しいかも知れない。少しは考えて鑑賞できる人向け。

 鑑賞後、いちど劇場を出て、同じ施設の1階にある銀だこで軽く食事……しかし、ここはちょっと計算が甘かった。作りたてのたこ焼きを、ほんの10分程度で食べきれるはずがありません……! 結果として間に合いはしましたが、軽く食事する時間まで含めるなら、やっぱり45分から1時間ぐらいの空きが欲しい、と痛感。慌ただしすぎる。

 矢継ぎ早に鑑賞した今年101本目の劇場での鑑賞作品は、M・ナイト・シャマラン監督が原案と製作を担当、“ザ・ナイト・クロニクルズ”と銘打って製作されたシリーズの第1作、閉ざされたエレベーターの中で繰り広げられる惨劇を謎解きの興趣込みで描き出したデビル』(東宝東和配給)

 近年はすっかりラジー賞常連、ファンでさえも『エアベンダー』では匙を投げかけたシャマラン監督ゆえ、世間的にはその出来映えを危ぶむ人も少なくなかったようですが、実は私はそんなに心配していなかった。そして期待通り、設定を巧く活かした良質のホラー・ミステリに仕上がっています。題材や締め括りなどにはシャマラン監督の体臭も残っていますが、それさえ綺麗に処理していて、『シックス・センス』『アンブレイカブル』あたりを観てファンになった人々が期待していたシャマラン監督の良さが久々に蘇った感さえある。この匙加減が保てるなら、今後シャマランには原案と製作に徹してもらった方がいーのかも知れない、とさえ思います……個人的にはもっとシャマラン監督の個性バリバリな作品も観たいんですけど。

 ともあれ、節目となる2作品はいずれも満足のいく出来で、充実のハシゴ鑑賞でありました。ちなみに、『小川の辺』及び今日の2本、ぜんぶ同じスクリーンの同じ席で観ていたりする。

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