レンタルDVD鑑賞日記その279。

 返却期限が間近なので、多忙ですが切れ切れに鑑賞。クリント・イーストウッド1986年の監督・主演作です。退役間近の軍曹がかつての部隊に舞い戻り、ゴミ溜めのようになった小隊を鍛え直すさまをユーモラスに、しかし繊細に描き出した作品。

 アクション、とか戦争スペクタクル、とかいう括りにされてますが、本質的には『ブロンコ・ビリー』とか『ダーティファイター』の人情路線を、海兵隊グレナダ侵攻をモチーフにしてまとめている、と言ったほうが良さそう。ユーモアの安定感にしても、社会派めいたモチーフにしてはさらっと扱っていることも、そう捉えると頷きやすい。カタルシスも重みも乏しいですが、快い味わいがある、ひとつの総決算めいた佳作だと思います。

 次は、久々に自らが出演しない純然たる監督作『バード』。残すは12本*1

*1:ソフトがDVDでは揃っていない『ローハイド』と、未だDVD化されていない『ペンチャー・ワゴン』、初期の端役での出演作は除く。

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