『ひまわり』の帰還。

 本日は第三回新・午前十時の映画祭を観てきました。天気予報なんか気にせずにいたら、出かける時間帯に思いっきり雨が降ってきてしまって、仕方なく電車にて移動……新宿ならともかく、日本橋だとどーも損をしている感が否めない。

 今期の上映作品は、ヴィットリオ・デ・シーカ監督、ソフィア・ローレンマルチェロ・マストロヤンニ主演、戦争により引き裂かれた夫婦の姿を哀切なトーンで描いた1970年作品ひまわり』(Unplugged配給)

 実はこの作品、2011年度の第二回午前十時の映画祭の際にラインナップに挙がっていたんですが、1年間通しての上映については許可が出なかったとかで、あとで『昼顔』と差し替えになっていたのです。同年にリヴァイヴァル上映が実施され、私はそのときに鑑賞してきました。……もしかしたら今年のこの映画祭が2本セットのような構成になったのも、これだと1作ごとの上映権を最大4週分確保すれば事足りるから、という理由があるのかしら。

 初見のときも思いましたが、素晴らしいのは音楽の美しさと、穏やかながら沁み入る感情表現の巧みさ。そしてクライマックスの意味深さです。当時の感想でも触れてますが、やっぱりあの最後の展開には裏があると思うのよ。そしてそう読むと余計に切ない。

 鑑賞後は昼食を摂ってから帰宅……と書けば簡単ですが、ひと駅ぶん歩き、自宅最寄り駅でも探し回って迷いまくっていたので、けっこう疲れました。午前十時の映画祭は、終了時刻が世間の昼食時と被るのが私には辛い。ちょっと列が出来てるだけで遠慮したくなっちゃうから。

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