レンタルDVD鑑賞日記その696。

 昨年5月リリースの『ベスト・オブ心霊~パンデミック~ Vol.5』を鑑賞。ストーカーが潜入した被害者女性の家で撮影した怪奇映像“ふたりめ”、配信動画のために変わった人を探していた男たちが発見した不気味な女とその顛末“しゅざいする”、都市伝説の舞台となった場所で撮影された怪異“うばぐるま”、死んだはずの妹が現れたと語る男性からの依頼で始まる前後篇“呪われしもの”など全9篇を収録。
 ベストの水準に達してない。以上。
 ……スタッフが登場する長篇をどーしても収録したかった、というのは解るけど、あからさまに言動が不自然な“呪われしもの”を入れてる時点で、そもそも理想とする基準が私と違うのだ、と思うしかなさそうです。フィクションと捉えても出来がよくないのに、よく選べるなぁ……。
 ただ、この長篇を別にすれば、そして本物だと捉えなければ、ホラーとしてまあまあ面白い作品が収録されているのは確か。“うばぐるま”はなかなか展開として面白いですし、“もどる”なんて完全にただのこけおどしに過ぎませんが、恐怖させる趣向としては悪くない。
 とは言え、ベストと呼ぶにはやっぱりチョイスが弱い。既存の映像で1本でっち上げられるからなのか、発売元のアムモ96は『Not Found』でも多すぎるくらいにベスト盤を出してますけど、オリジナル・シリーズの価値を下げるだけで得策とは思えません。
 どうしても“ベスト盤”で数を稼ぎたいなら、ひとつのシリーズ2絞らず、複数のシリーズから傑作を選んでまとめるほうがいいのではなかろうか。

コメント

タイトルとURLをコピーしました