金曜日ですが祝日につき本日公開、という映画が結構ある。そのくせ一部の映画は律儀に明日からの公開を選んでいる。必然的に二日連続で映画鑑賞です。
本日の座席指定券はおととい確保済のため、現地入りはギリギリでも大丈夫。移動手段の選択にたっぷり迷ったあげく、けっきょく毎度のごとく“本が読みたい”がために電車での移動にしました。……が、昨晩早めに休んだにも拘わらず、集中力が未だ万全に戻っておらず、あまり進まなかった。悲しい。
六本木到着。休日ゆえそれなりの人出だが、映画館はわりと平穏な様子。まあ、既に注目の大作『ボーン・スプレマシー』とかは始まっている頃合いだし、この劇場は早めのチケット確保を推奨しているので、時間帯によってはその日の人出に拘わらず空いているように見えたりするものですが。気にせずいつものようにプログラムと飲物を購入して入場。カップルや女の子のグループが座っているのにぼんやりと不安を抱く。
ものは待ちに待ち焦がれた、清水崇監督ハリウッド進出作『THE JUON/呪怨』(日本ヘラルド×KLOCK WORX・配給)。詳しい感想は例によって後日、この辺にアップしますが、とりあえず日本版のファンが観て失望することなし、ということだけは保証しておきます。さすがに本人や一部のオリジナルスタッフが関与しただけあって、台詞や主要登場人物こそアメリカのものになっていても、醸成する雰囲気や基本的な方向性は変わらず。リメイクなので大枠と主な要素は一致していますが、その一致にしても日本版のオリジナルビデオ及び劇場版第一作の美味しいとこどりなので、かなり濃密です。VFXの技術も格段にこなれているので(何せ『スパイダーマン2』のサム・ライミ製作だし)伽椰子さんたちの迫力も五割増しぐらいになってます。内容的には大満足、先週土曜日の『着信アリ2』の物足りなさを補ってあまりある出来でした。……内容的には、ね。
入場の際のほのかな危惧が現実となったのです。後ろのほうに座った女の子のグループが、怖いシーンのあと盛んに言葉を交わす。多少は配慮して声を潜めていても、演出上静寂が保たれるべき箇所での囁き声は余計に耳障りだというのに。しかし、そういう子達はまだいいのです、必要なところで悲鳴を挙げてくれるのでそれ自体ホラー映画の楽しみのひとつであることも事実ですから。問題は、斜め後ろの席に着いたカップルの男のほうだ。前に人が座っていないのをいいことにシートに足を載せるわ、やっぱりいらんところで隣の彼女に話しかけるわ(今にして思うと隣の子はあまり喋らなかったんだが)、途中に伽椰子さんの奇声を真似するわ、テロップが流れはじめた途端に拍手するわ、人の興を醒ます真似をこれでもかとばかりしでかしてくる。そういうのは家でビデオを観ながらにしてくれ、劇場ではやるな。あれでテロップが終わるまで退場を待っていたら説教してたかも知れません私。……そういう無礼な輩の例に漏れず、テロップが流れはじめた途端に出て行ってしまったんですけど。
作品の出来には満足だったんですが、そんな感じだったのでどーも劇場で観た、という気分になれていない自分がいます。くそ、後日仕切り直すか? ――などと考えつつ、そそくさと六本木から離れる。
本日は七時頃から久々にオフ会なので、これをアップしたあとまた出かけてきます。
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