レンタルDVD鑑賞日記その104。

 早くも3本目となるジョニー・トー映画です。2008年に製作、セル版DVDは来月に発売されるという最近の作品で、スリ集団が遭遇する奇妙な事件を描いたもの。

 3作鑑賞して、とにかくこの監督がどんなネタ、方向性であっても魅力的に演出することが可能な、驚異の才能の持ち主であることは解りました。ただ、やっぱり全体の印象、出来は脚本の善し悪しに左右されてしまう。この作品も、格好いいけどユーモラスな男たちの立ち居振る舞いは魅力的だし、彼らを動揺させるファム・ファタールの印象も鮮烈なんですが、背景がぐらついているので、若干説得力を欠いている。でも、香港映画らしい雑然とした雰囲気を留めながらも、整然とした思考と確固たる信念を感じさせる、充分に面白い1本でした。……でも劇場で観るには手触りが軽すぎるので、DVD直行になったのもまあ致し方なかったかも。

 これで借りたジョニー・トー映画、残すところあと1枚。……まあすぐに次を借りる気でいますけど。

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