木曜日に引き続き劇場はVIRGIN TOHO CINEMAS六本木ヒルズ。日比谷スカラ座では“応援隊長”の飯田圭織と稲川淳二両人による舞台挨拶つきらしかったのですが、ホラーやスリラーはあまり劇場を訪れない客と一緒になると辛い、というのを痛感していたので、そーいう客が通常よりも更に多くなりそうな条件があからさまに整っていたので避けました。正直なところ、作品と直接関係のなさそうな人々の舞台挨拶というのにもあんまり惹かれない。
ここしばらくは電車での移動を中心にしていましたが、あとの買い物の都合もあって本日はバイクにて六本木へ向かう。久々とはいえさすがにもう躰が道を覚えているので問題なく到着、最近は取締も厳しくなっているという噂なので(だったらまず駐輪できる場所をもっと考慮して多く確保してくれ、と言いたいところだけど)専用駐輪場に駐めて劇場へ。
見出しにも書いてありますが改めて、作品は新旧ふたりの名優が競演するスリラー『ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ』(20世紀フォックス・配給)。上記の応援隊長はCMのなかで「結末は人に話さないでください」とか言っているし、広告には<超感動スリラー>なんて惹句も躍っているので期待していたのですが――その意味では大いに期待外れ。簡単にネタは解るし独創的じゃないし増してその惹句から期待されるような結末じゃまったくないし。ただ、主役二人の演技はやはり素晴らしいし、伏線の鏤め方や演出はけっこう評価してもいーんじゃないかと思います。それだけに、これもまた宣伝の仕方を間違えているような……詳しい感想は、「考えようによっちゃいちばん気の毒なのはエイミー」からどうぞ。
ところで。
本日、初めて『エレクトラ』の予告編を観ました。アメコミ原作、ベン・アフレック主演のアクション映画『デアデビル』に登場したヒロイン・エレクトラを主役に起用したスピンオフ企画で、作中ではあんなことになった彼女をどうやって主役にするのか気になっていた一本です。個人的にはパラレルワールド的な設定でしか使えまい、と思っていたら、なんかかなり無茶なことをやって繋がりを持たせて作ってしまったらしい……のわりには、『デアデビル』の世界観を覆すような設定のキャラクターが多いようで、予告編だけ観ても微妙な印象を受ける。なんかボブ・サップまで出てるし。
まあ、それはそれとして、アクション映画はわりと荒唐無稽でも結構楽しめてしまうほうなので、公開されたら観るつもりでずっと鑑賞希望一覧には記載してあったりする。予告編が流れたということは日本版の公式サイトもそろそろアップされたかも、と推測し20世紀フォックスのサイトを見に行くが、依然として見当たらず。
代わりに、いつのまにやらラインナップに追加されていた一本を見つけて、驚愕。これは向こうでそこそこのヒットを飛ばしながら日本では公開の気配をなかなか窺わせなかった『First Daughter』ではあーりませんか。監督は『フォーン・ブース』の刑事役など、脇役で存在感を発揮し続けている黒人俳優フォレスト・ウィテカーで、雰囲気のあるアイドル俳優ケイティ・ホームズが大統領のひとり娘というなかなか厄介な立場の女の子を演じたコメディ。フォレスト・ウィテカーはけっこう好きな役者なので、日本で公開されることがあれば観てみたいと思っていた一本ゆえ嬉しい。この際ちょっとパチモンくさくなった邦題『ホワイト・プリンセス』も許容しようじゃありませんか。では公開時期はいつか、と見てみると……4月30日。
来週じゃん。
昔にも似たようなことがあったがどーしてそんなに急に発表するんだこの配給会社は。しかもメインがシネマメディアージュということはパンフレットもなし、短期間限定上映のつもりだろうおい。いや、何にしてもビデオ直行よりは短期間でも劇場でかけてくれたほうがいい、という立場のわたしとしては肯定したいんだけどさー、それならそれでもーちょっと宣伝してくれてもいーんじゃないのかせめてホームページでの告知くらい前々からしてくれてもぶつぶつぶつ。
コメント
「もう、いいかい?」は地雷臭かったので深川さんの体当たり待ちでしたが、こんなにも早く見にいってくれるとは思いませんでした(笑
実はアメリカのFOXサイトで告知が出ていた段階からチェックしていたので、初日に行くのは必然的な結果だったり……まあ、事前情報でネタの出来は予測していましたから、そんなに悪い印象は受けませんでした。役者と演出は及第点でしたし。とにかく問題は広告の仕方。