というわけで行ってきました。雨なので迷う余地もなく電車にて移動。
目的地は渋谷、ですが訳あってまずは池袋へ寄り道する。ジュンク堂にて買い物と用足し。目的のひとつは河出文庫版忍法帖第三回配本『忍者月影抄』だったのですが、入荷していてもおかしくないのに見当たらず、時間もないのでもうひとつの探求書だけ購入し、残る用事も済ませてさっさと離脱。
続いて渋谷へ。来るたびに思うのだが、この辺の標準的な歩行速度は私には遅すぎます。必死に人を掻き分けて、パルコ裏手にあるシネマライズを目指す。
本日の作品は、わずか18歳にしてデビューしアメリカではカリスマ視されている作家JTリロイの自伝的小説を、『トリプルX』のアーシア・アルジェントが監督・脚色・主演で映画化した破滅へのロード・ムービー『サラ、いつわりの祈り』(Artist FILM+PHANTOM FILM・配給)。筋廻しは雑なんですが、映像のセンスに父ダリオ・アルジェントの影響を窺わせながら、昨今のアート作品の系譜を思わせるスピード感のある演出で結構楽しめる。いわば出口のない酩酊状態に観客を導くような作品で、カタルシスはないのですが妙にいい余韻が残ります――救いはありませんけど。詳しい感想は後日、このへんに。
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