引き続き読んでます。怪談小説パートから加門七海氏による対談シリーズまで読了。
今回の怪談小説はみんないいなあ。綾辻行人氏『長びく雨』は一発ネタだし、有栖川有栖氏『夢の国行き列車』もありがちな構成ですが、結末に至る道行きがいかにも両氏らしい。特に幽霊屋敷の話を独自の切り口で描いた『私の家では何も起こらない』が素敵です。確かに、どちらが鬱陶しいかと問われれば、幽霊屋敷に住まうものよりもそちらに群がる人間のほうが遥かに鬱陶しい。加門七海氏の対談のゲストはCLAMPの四氏。『XXX HOLiC』を軸に、怪談やいわゆる迷信との付き合い方について論じています。それ自体興味深いのですが、やっぱり削除された後半の展開のほーが気になるぞ。
引き続き、実話怪談パートに突入。松本楽志さん推薦の福澤徹三氏『続・怪を訊く日々』中の「食卓」は確かに逸品。しかしそれより気になるのは、平山夢明氏『こめかみ草紙』(エディタが字を受け付けません……)のフッタにある題名、『こめかみ草子』になってることだったり……。
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