来週に賭ける。

 夕方からイベントを予定していたので、今日ぐらい映画鑑賞は抜きにしようかと思っていたのですが、結局「映画観てえ」という自らの欲求に抗いきれずお出かけ。早めに家を発ち、電車に乗って渋谷まで。

 どうせ観るなら、と候補に入れていたうちの一本は今日が封切りで、舞台挨拶がある。それにまで付き合っているとあとの準備に差し支えかねないのだけど、ちょっと肉眼で観ておきたい子もひとりいたので、駄目でもともと、とまずそちらを目指す。何せ、チケットの事前販売はなし、当日朝八時から整理券を配布、というシステムで、渋谷に到着した時点で九時十分頃では到底余っているとは思えない。が、まだ訪れたことのない劇場なので、場所を確認するためにも、とひとまずそちらへ移動。

 住所しか押さえていなかったためにしばし迷ったところで、初めて携帯電話に搭載されたナビゲーション・システムを活用してみた。迷っていた場所が案外目的地からほど近かったことを差し引いても、結構使える。案の定、舞台挨拶の回の整理券はとうに捌けていましたが、場所の確認とナビの使い方が解っただけで充分。ちょっとトイレをお借りしてから、第二候補の劇場へと赴く。こちらは今年に入ってからだけでも三回目の訪問となるシネクイント、なので今更迷いはしません。

 2005年下半期最初の一本は、実話に想を得、本当に四方を海に囲まれ鮫だらけの海域で撮影したという迫真の“恐怖”を描いた話題作オープン・ウォーター』(Movie Eye・配給)。――いやあ、これは本当に怖い。話の筋はひとことか二言ぐらいで説明がつき、結末も予想どおりですが、本当に四方を海に囲まれ孤立無援の状況で繰り広げられる行動を、最小限の映像で綴っているのがなまじ特殊効果を多用した映画などより遥かに想像力を掻き立てて恐ろしい。プログラムで高樹沙耶が「ダイビングはここまで怖いものではありません」と必死にフォローしてますが、しかしそれでも本編を観たあとであっさりと外洋へと足を運べるほど剛胆な人は決して多くないでしょう。本気で“怖い”想いがしたいなら一見の価値はありますが、スキューバ・ダイビングの予定がある人はそのあとにしたほうが吉。

 そんなこんなで日中は感想を仕上げる余裕皆無でしたので、詳しい感想は後日、このへんに

 作品自体良かったので不満はない……のですが、舞台挨拶が観られなかったのがちょっと悔しい。別作品ながら来週にも機会があるので、そっちに賭けてみよう。尤も、こちらも現時点でだいぶ捌けている可能性が高いのだけど。

 観賞後はいつも訪れる蕎麦屋にて昼食を摂り、夕方からのイベントに備えてちょこっとだけ買い物をして家路に就く。

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