その代わりに耳を酷使する。

　このところ目を酷使しすぎていたところへ昨日、ミラノ座の暗い観客席で本やプログラムを読もうと無理をさせてしまったせいか、本日は目の調子が良くない。自宅でかけている度の弱い眼鏡が歪んでいるのもいけないのだろうと思い立って、午前中に昔から利用している眼鏡屋へと足を運んでみたら、今年から日曜日定休に変わっていて空振り。目を休めつつ感想書きをしていたのでなかなか進まなかったのです。

　騙し騙し感想を纏めるかたわら、CDの在庫をひっくり返して、まだパソコンに取りこんでいないものを選んでがしがしトレイに載せていく。メセニーの取り漏らしとか、最近買っていないせいもあってあまり入れていなかったマイルス・デイヴィスとか、やはり同様の理由でハードディスクでは少数派になっていたジャコ・パストリアスなんてのを取りこんでいく。最近、マイルス・デイヴィスのアルバムでは『My Funny Valentine』がいちばんお気に入りらしい、と自分で気づいたのですが、ハードディスクに残っていなかったのでちゃんと聴くのは久し振り。この原曲を徹底的に破壊して、ビターな手応えだけ残した表題曲がいいのです。