自分でもなんでこんな生真面目に見続けているのか謎です。でも見た以上は感想を書く。
タレントの醜聞を嗅ぎつけて脅迫し金を稼いでいるルポライター・柴田が地獄通信に興味を持つ。彼はネットで発見した、「地獄通信にメールを送った」という書き込みをもとに、依頼した人物を探る……
また導入部の展開をひねってますが、感情移入の対象が不明、話の焦点が絞り切れていないだけではあんまり意味がありません。こういうひねりは基礎が出来ていることが先決であって、ベーシックな展開で失敗を繰り返してきたこのシリーズでは逆効果なんですが。
ただ、今回は初めて閻魔あいらに継続的に関わると思しい人物が登場しており、シリーズ全体での構図を組み立てようとする意識が垣間見えていることはちょっと評価したい。落ち着いた雰囲気の中で、客観的に綴られる復讐までの過程、という組み立ても決して悪くはありませんでした。相変わらず復讐シーンに若干不手際がありましたが、あいが決め台詞をいう場面の工夫はけっこう良かった――笑いをとっているだけ、という気もしましたけど。
この前に見た第六話と同様、対象年齢を錯覚しすぎているように感じられてなりませんが、とりあえずそこそこの出来という回でした。今後はルポライター・柴田がどのようにあいに肉薄していくのか、またその過程で繰り返されるだろう依頼と柴田の行動がどう絡んでいくのか、この二点で配慮が出来れば、後半にかけて多少は観られる出来になるかも知れず。
どうでもいいですが、このシリーズの基本的な画風と比べて、柴田の娘・つぐみの目が異様に大きいのが妙に気になりました。だって、ふたりが並ぶと娘の目が倍くらいあって、距離感が狂う……
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