『まんが日本昔ばなし』第五回

 一話目は、日本人にとってはお馴染みの『牛若丸』。波瀾万丈の生涯を送った源義経が幼かった頃の物語です。『まんが日本昔ばなし』ですから、史実通りではなく天狗に剣術指南を受けた、という逸話から五条大橋での弁慶との対決までを描いたもの。平家打倒、源氏再興を望んで戦いの道を選ぶ、というところを軸にしているので、最後のナレーションではその後の破滅を語っていません。子供を主な対象にし、カタルシスを狙う上では正しい処置ですが、大人の耳にはもやもやと響くのでした。

 二話目は『たのきゅう』。長旅の途中、夜中の山中で大男と遭遇するが、名乗った名前を“たぬき”と間違われたことから妙な成り行きに。初めて聞いた話ですが、色々な話が混ざっているような気がします。オチのくだりなんかあの有名な落語そのまんま。病床にある母のために、という大義があるから爽快な印象になってますが、あれを省いたらちょっと厭な奴に見えていたことでしょう。

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