性を転換させた張本人である宇宙人と宇宙船が自宅に居候することとなっていよいよ騒々しくなったはずむの周辺。そんな彼、というか彼女を、かつて振ったはずのやす菜が遠巻きに見つめていた……
……正直に言う。今回は、楽しかった。
ハイレベルではないものの安定した作画に、主に月並子が牽引するギャグでメリハリをつけつつ、第三の中心人物・やす菜の問題と揺れる胸中とを描く。風の扱いやカメラアングルがいちいちわざとらしく思えますが、今回のようなエピソードの組み立てであればバランスが保たれて却ってちょうどいい。
ただ、いちばん大切な“告白”のシーンの演出が安易すぎる傾向にあったのは少々いただけない。この辺はあんまりカメラを動かさず、表情を丹念に追えるような格好にするべきだったと思います――とはいささか映画にかぶれてしまった私の悪い見方かも知れませんが。でもカメラはもっと慎重に動かして欲しいんだよ。動かすなら『ボーン・スプレマシー』とか『ノロイ』ぐらい徹底してくれ、って俺はアニメに何を要求しているのだ?!
とまれ、相変わらず突出したところはないのですが、不安にさせるところはないので、観るぶんにはとても気楽です。これもある意味、“良質”と呼べるのかも。故に当面は見続けます。
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