愛犬を拘束されて無理矢理おさんどんをさせられている少女が、今度の新しい依頼人。またしてもつぐみが幻視した映像を手がかりに柴田は現場へと接近するが……
……なんで復讐に至る前提描写でちゃんと説得力を付与しないのでしょう。実は今回、けっこうプロットの狙いはいいのです。が、序盤でその異様さを視聴者に伝える筆運びが拙劣なので、どうも良さが届かない。背景をご近所の人の会話だけで伝えるにしても、もうちょっと取り留めもない感じを出しましょうよー。
また、これも珍しく柴田が容喙する必然的な展開が用意できているのに、相変わらず柴田の行動がルポライターらしくも真っ当な大人らしくもないので、いまいち説得力に欠く。そのせいで詰めもどこか甘くなってしまっているし、復讐シーンにしても、一部にはいいアイディアが見られるのに、大半がただのギャグにしてしまっている。
作画的には若干ながら安定傾向。部分的ながらそれまでより柴田が凛々しくなっているのが逆に訝しいぐらいですが、他に取り柄はないのですからヴィジュアルぐらいこのレベルで安定させてくれなきゃ困ります。
このシリーズの中では比較的まともな部類に入りますが、あくまでもこのシリーズの中で、です。結局シリーズ全体でどういう風に話を運びたいのか、この話の位置づけはどうなっているのかが一向に伝わってこないので、苛立ちだけが募るのでした。
コメント
味噌汁で毒殺とかにしとけば、まだ後の行いで極楽へのランクアップあったのではないかと考えたりして。予告だけ見ると来週の回は面白そうなんですけれど、またどうせ演出に失敗するんでしょうな。