ディーヴァのシュヴァリエであるソロモンと相見える小夜とハジ。ソロモンは、人間が彼女を利用しているのだと小夜を諭し、揺さぶり、自らの側に与するよう説得する。そこへ、デヴィッドたちが近づきつつあった……
……ソロモンの揺さぶりが大して説得力がないように聞こえるのはわたしだけでしょうか。んな相対的な価値観の話をされてもなー、としか思わず。まあ、中途半端にしか記憶が蘇っておらず、以前本質的には「日本の女子高生」という自己証明に固執したままの小夜であれば、動揺するのが自然なのでしょうが、あまりに話が煩雑になりすぎて伝わりづらい。この作品、もっと小夜の視点に入れ込んで描くべきだったような気がします。提示される謎もやたらと引っ張り回さず、その場その場である程度は解き明かしていくべきだったような。
とはいえ、ラストにとうとうあの人が出て来て、本格的にターニング・ポイントに差し掛かった予感はあり、ようやく盛り上がりの気配を見せ始めました。……気配だけで終わらねばいいが。まだ30話近くあるとはいえ、どーも全体を通しての緊迫感に欠くのが気になります。
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