黒崎(山下智久)によって救われた格好のゆかり(市川由衣)は彼に接近したいあまり、わざわざ知人の伝手を頼って詐欺の犠牲になった仲村敦子(高橋真唯)を紹介する。彼女が引っかかったのは宝石を軸とした詐欺を働く清水(堺正章)であった。黒崎はブライダルチェーンの人間になりすまして清水に接近する。一方、黒崎からアパートを出るよう言い渡された氷柱(堀北真希)は、ひょんなことから黒崎の過去を知ることに……
前回のような標的側との知恵比べ、という側面は薄れましたが、黒崎の計画自体はより緻密になっていて、見応えがあります。この辺はシナリオ以上に、毎回ゲストに招かれている役者の存在感にも因るように思います。なにせ堺正章だもんなー。
ただ、回を追うごとに感じるようになるのは、この黒崎というキャラクター、現実的にいささか若すぎるように思えること。いや、実年齢は若くても構わないのですが、たとえば変装したときなどにもっと貫禄が出るような工夫は必要だと思うのです。今回は特にそうで、部下が必要な役割を演じるのならあんなに頼りない若造然とした出で立ちにするのはあまり効果的でないでしょう。
今回、堀北真希演じる氷柱は直接事件には関わりませんが、自身は黒崎の過去を知り、そんな彼女に神志名(哀川翔)と桂木(山崎努)が注意を向ける。シリーズとしての伏線も着々と用意しているようなので、とりあえず付き合いましょう――あと、比較的今風の女の子を演じている堀北真希がちょっと貴重だ、というのもある。
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