『いぬかみっ!』第7話 混浴でサクサクっ!

 啓太とようこが訪れたのは、温泉街。デートだとはしゃぐようこだが、実際はとあるホテルに徘徊する妖怪を退治する、れっきとしたお仕事だった。休暇を与えられたなでしこら薫のいぬかみとも遭遇して、いつもの如くの騒動となるのだが……

 ……前半のあれはクレイジー・クライマーか?

 小ネタはけっこう面白いのですが、話にまとまりはなし。なんでわざわざ薫のいぬかみを半分だけ出してくるのか、本当にあそこで猫の妖怪は必要だったのか、ネタに踊らされすぎて一貫性に欠いてます。

 しかしこのシリーズは、女の子(大半いぬかみだが)たちよりも啓太のキャラクターが実はすべて、という気がしてきました。裸でホテルの壁を這い上がるわ、エプロンドレス一丁で街を闊歩するわ、いつの間にか土工姿になってるわ……ステレオタイプの我が儘ヒロインで力の圧倒的すぎるようこよりも、制約が多いくせにそれを真っ向切って無視する啓太がいてこそ話が進んでいるように思います。極端な話、いぬかみたちはその付け合わせみたいな。だから可愛さとか甘さとかを期待するとどうも違った印象を受けてしまうのです。

 作画的には、ところどころ崩れているくらいでまあ安定傾向。話の出来はいまいちでしたけれど、小ネタがあまりに楽しかったので良しとしよう。

 ……それにしても今回いちばん驚かされたのは、ゲストの妖怪ジジババが、長谷川のび太日郄のり子のコンビだったことです。あまりに意想外すぎて、テロップを見るまで気づかなかったよ……

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