本日の見出し

僕の中の少年

 敵が寡作でも長年ファンをやっていればその間にリアルタイムで触れている新作もちゃんとあるわけですが*1、しかし未だにいちばん好きなのは初めて触れたこの『僕の中の少年』なのです。当時はまだ放送していた『ザ・ベストテン』で『ゲット・バック・イン・ラブ』が延々ランクインしながら一回も顔を見せなかったことでまず興味を惹かれ、曲の良さに痺れてとうとうアルバムを買ってしまい、南海も何階も難解も何回も繰り返し聴いたのを覚えています。実のところ桑田佳祐を聴くようになるきっかけも、このアルバムに収録されていた『蒼氓』で奥さんと共にコーラスを務めていたからだったりする。

 嫌いな曲のひとつもないこのアルバムから、タイトル通りちょっと癖のあるこの曲を選択。久々にちゃんと聴くと、ベースからの導入や突き放すようなサビなど、トータルでは正統派ポップスになっているのに、細部はなかなか変わった作りになっているのです。相も変わらずiTunesの未再生曲潰しの過程で拾ったわけですが、このアルバムだけ、本来の曲順通りに聴きたくなってきました。

*1:しかし去年の『SONORITE』がオリジナルとしては三枚目……少なすぎるぞ弩畜生。

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