レンタルDVD鑑賞日記その164。

 2011年初めて鑑賞するレンタルDVDは、ジョニー・トー監督作品です。昨年鑑賞した『暗戦 デッドエンド』の続篇。交渉人・ホー刑事がふたたび知能犯との戦いに挑む。

 前作はなかなか趣のあるアクション・サスペンスでしたが、こちらはそのモチーフや雰囲気だけを踏襲して、細かな仕掛けの面白さや独特の緊迫感、哀感など奥行きを齎すものをうまく作り出せなかったという印象。主人公の佇まいは悪くないし、脇役のコミカルな存在感もいいのですが、前作を超えた、とはとうてい言い難い出来でした。何となく、事情あってジョニー・トー監督や脚本のヤウ・ナイホイが離れざるを得なくなった素材を、新人監督に委ねてコケた、という印象を受けましたが、それは勘繰りすぎかしら。

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