夜の映画鑑賞→新耳袋トークライブ48

 遅くなりましたが、昨晩のその後のご報告。

 夏にはいつもより多めに開催される新耳袋トークライブ参加、の前に例によって映画鑑賞。今回はまたいつもの面子の集まりが悪く、チケットを余らせるのも勿体ないので、随分前にいちど参加経験のある冬野佳之さんがたまたま予定が空いていたそうなのでお誘いし、ついでに直前の映画鑑賞にもお付き合いいただきました。

 劇場のまえを待ち合わせ場所に指定、10分ぐらい早く到着して待っていたところ、劇場の係員が拡声器で「次の回混雑しております。ただいまからご入場すると最前列付近になりますのでご了承を……」云々と煽るのに焦り、携帯電話で冬野さん急かす。近くまで来ているのに場所を見失っている冬野さんに軽くキレつつ、しかしどうにか無事に席を確保。いやまさか、こんなに混むとは思わなかった。予測していたらもう10分早めに待ち合わせ時間を定めていたものを。

 作品は、コナミから発売され好評を博した同題ゲームを、『ジェヴォーダンの獣』のクリストフ・ガンズ監督、『ネバーランド』のラダ・ミッチェル主演で映画化したサイレントヒル』(松竹・配給)。ゲームの映画化というのはわりあい微妙な結果になることが多いのであまり期待せずに鑑賞したのですが、なかなかどうして、かなり面白い作品に仕上がってます。ホラー映画に期待される恐怖描写は少ないながら、グロテスクな描写の取り込みが巧みですし、スタイリッシュな映像によって構成された物語はいっそ潔いほどゲームタッチで、その臨場感が却って観ている側を惹きこむいい効果を上げています。クライマックスのカタルシスも確かなら、ラストシーンも安易なハッピーエンドに陥っておらず、すれっからしの心にも訴えかけるところの多い完成度。如何せんグロテスクな描写が多いので、お子さんやそういうのが苦手な人には辛いでしょうが、個人的にこれは結構お薦めです。詳しい感想は後日、この辺にアップいたします。

 観賞後、近所のファーストフードで一時間ほど潰してから集合場所である公園へ。23時50分ぐらいに、お久しぶりのFさんと合流。いつもご一緒しているNさんは、日曜早朝からサバイバル・ゲームの予定が入ってしまい、万全を期すために欠席されたので、本日のメンバーはこの3人。

 0時30分頃からイベント開始。例によって木原浩勝氏とすっかりレギュラー化したI氏による宣伝が多々あったあと、今回はいつになく大勢のゲストが登壇。『怪談新耳袋』の劇場版とTVシリーズ最終夜のスタートにちなんで、プロデューサーの山口幸彦氏にTVシリーズの監督である村上賢司氏、前回に引き続き登場の劇場版監督豊島圭介氏、それからちかごろ怪談スポットに踏み込んでは笑いを誘う映像を持ち込んでくださっている『映画秘宝』編集部のお二人、の総勢5名。

 第一部はこの5人が、劇場版の原作となった『ノブヒロさん』のエピソードや第8夜のトリを飾った印象深いエピソードなどの体験者である“エツコさん”に直接お会いしに行った際の話を、既に発売済の『映画秘宝』の記事で触れられなかった点にも踏み込んでレポートする形で進行。御本人の個性や『新耳袋』のなかでは語られなかった詳細を、終始笑い混じりで開陳されました。

 一休みを挟んでの第二部は、またしても『映画秘宝』の面々がやってくれました。以前にテレビでも放映され話題となった怪奇ビデオ映像の収録現場となった廃ホテルに、何と“エツコさん”へのインタビューを行った翌日に、ほぼ同じ面々で潜入した一部始終を撮影したものが上映されたのです。撮影は予めチェックも行われたビデオカメラで行われたそうなのですが、およそ技術的にはあり得ないトラブルが発生しており、異様な映像に会場の一部から悲鳴が上がる――一方で、とんでもない日程に逃げ出した村上氏の話や、前述の怪奇映像が撮影された過程を再現しているときの言動の珍妙さに笑いも生じ、なかなか緩急の激しい展開に。

 第三部でゲストは控えに退き、木原氏とI氏のふたりで新たに取材した怪談を披露。かなり変わった話が多数あったのですが、前が騒がしすぎたせいか、わりと細切れなエピソードが多かったせいか、聴いているこちらの眠気が著しく、あまり記憶にありません。録音は成功していた模様なので、あとでこのパート中心に聴き直すつもりです。

 目一杯時間を引き延ばし、いつもより遅めの6時過ぎに終演。帰宅後はあまり汗を掻いていなかったのをいいことに、シャワーを浴びもせず、パジャマだけ着てベッドに沈みこむのでした。

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