学院祭も近づいて、生徒たちがにわかに活気づいてきた。生徒会主体の演劇の練習を通して瑞穂との交流を深めていた貴子は、次第に惹かれている自分に気づく。他方、そんな貴子の反応を楽しんでいたまりやだったが、学院祭の開催前夜、戯れに瑞穂の練習に付き合っていて、キスシーンに触れた途端、激しく動揺してしまう……
貴子さんデレ突入、ついでにまりやにもスイッチ入りました。瑞穂への想いを自覚して揺れ動くふたりの心を交互に描いていて、格別な筋がないのに惹きつける流れが構築されていて見事です。そうか、クライマックスはこの二人がメインになるわけか。完全に咄嗟のフォローとしてあの挙に出ただけである瑞穂の罪作りさが最高です。
作画の質は衰え気味ですが、相変わらずそれを意識させない工夫と安定感が傑出しているので問題なし。……というわけでほとんど文句はありませんでした。強いて言うならまりやの最後の呟きはもっと婉曲でも良かったとは思うのですが、そんなんは好みの問題です。
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