原作は読んでませんがなんとなく気になったので観てみる。
新学期早々、ゆのは宿題の存在をすっかり忘れるというポカをやらかしてしまう。窮したゆのはお昼休み、ひだまり荘に戻って急拵えでコラージュを仕上げるのだった。折しも、雪の降りしきる日。
『まなびストレート！』に続いて、ちょっと実験的な画面作りをしたアニメ――でも監督が同じなだけあって、系統は『ぱにぽにだっしゅ！』でくくれそうです。アングルやイメージ画像で作画枚数・雰囲気作りをコントロールするやり方とか、全体よりパーツで見せる手法とか。
どちかというと毒が先行していた『ぱにぽにだっしゅ！』に対して、こっちは終始のんびりまったり。近年流行りの萌え系・日常主体４コマのスタイルを踏襲していて、なかなかいい感じなのですが――これを面白いと思えるかどうかは完璧に好みにかかってます。個人的にはイメージをしっかりさせた作りゆえ充分に楽しめたのですが、せっかく20分という尺があるんだから、１本ぐらい全体を通したネタが欲しかったように思います。
特筆すべきは、スクリーントーンや省略を多用した、コママンガの様式を模した作画と、柔らかさを体現した音楽でしょうか。このふたつがしっかりしているので、話がこれといって存在せずとも見られてしまう。中心を生徒４名プラス先生ひとりに絞ることで、散漫になっていないことも奏功してます。そうシャカリキになって追う必要は感じられませんが、なんとなく見続けてしまいそうな仕上がり。
恐らくは、日記を振り返りつまみ読みしているような感覚を演出したいのでしょう、次回はいきなり8月21日までぶっ飛ぶ模様。その発想もちょっと面白いので、しばらく付き合ってみましょう。
しかし、細かいことですが、“好事魔多し”って“好事・魔・多し”と切るべきだと思うんですが。“好事魔・多し”では好事魔なんて名前の魔物がいるみたいじゃあーりませんか。
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