『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』第四話 プロモでゴーの巻

 自分たちらしい学園祭を、と決意したはいいが、夏が近づいても未だ肝心のコンセプトが定まらず苦悩する学美たち生徒会一同。苦肉の策で生徒からアイディアを募る、と言い出した学美だが、関心の乏しい生徒たちの意欲を掻き立てる必要がある。何気なく芽生が口にした“プロモ”というひと言から、プロモーション・ビデオ作りを始めるが……

 ちなみに、「走ってないと頭が回らない」という感覚、わたし、理解できます。実際、机の前に座ってるより足を動かしていたほうが思い浮かぶことがあるのです。

 前回で既にその気配はありましたが、前半はなんだか急激に話運びがまともになりすぎて少々戸惑います。芽生というキャラクターの造型を考えれば通らねばならない道だとは思いつつも、第1話の弾けっぷりがほとんど損なわれてしまっていて、その意味ではやや失望。未だに好きになれないOPが、この内容には少しだけ合っていたんですが……だからいいってものでもなかろう。ここでいきなり数週間も送ってしまった意図も不明です。なんだか色々と無駄をしているような気がしてなりません。

 ただ、全部を踏まえての後半の流れ、そしてクライマックスは、第1話で提示した路線に従う弾けっぷりがあって良し。EDを吹っ飛ばしてまで意味不明の“勝利のポーズ”で飾ったあたりの工夫も、シリーズの個性を明示していていい手応えでした。最後でこうきっちりと締められると、否定は出来ないんだよなあ。夜から早朝、そしてスクリーンを使用するためにカーテンを閉めた講堂といった舞台条件のためにいつもより色のトーンが暗かったのが気になりますが、演出の工夫も相変わらず徹底していていい。あそこまでいじり倒されると、多少作画が乱れていても目につかないものです。

 ところで、なんでこの話だけサブタイトルに“の巻”がついているのでしょう。

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