『ひだまりスケッチ』第6回 7月14日 ひんやり、まったり

 期末試験の日。ゆのは悪い夢に魘されて寝坊しそうになるものの、学校前に暮らしているお陰で無事に間に合う。何故かマークシートがえんえんAで埋まったり、吉野屋先生の珍問奇問に悩まされたりしながらも、どうにか乗り越えたあとの試験休み――

 いまふと思ったんですが、このアニメの彩色ってときどき16ビット時代のPCゲームの香りがします。意図的にべたっと塗った色に、ときどきカラートーン風のドットを加える演出のせいでしょう。

 季節はふたたび舞い戻って夏休み前、暇な娘達の暑さしのぎがメイン、ですが全体としてさえの可愛さがやたら強調されていた気が。扇風機の遊びに自作を朗読されるプレイ、とどめは宮子にタンクトップとビキニの下だけを貸した理由。可愛すぎるぞ。

 最初のころの見事な一貫性は失われて、いよいよ日常をのんびりと描く作風が強まっていますが、しかしそれで安定しているのだから大したものです。これまでずっとちらちらと描かれていたアレにようやく新展開が――と思ったらああいうオチだった、というのも実にこのシリーズらしい。

 相変わらずの遊び心、実験性に富んだ演出に、夏ならではの見せ場たる一枚絵も用意した、ツボを押さえたエピソードでした。しかしこのシリーズに惚れ込んでないと楽しめないかなあ。

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