あれから、もう、ひとつ季節を跨いでしまった。愛洸学園との統合は当初の計画から大幅に緩やかになり、聖桜学園は名称・体制ともそのまま留め置くことになった。生徒会も後輩たちに恵まれて、学美たちは新しい道へと踏み出す……
思いっ切り時間を省略しての最終回。第1回を反射的に思い出させるオープニング、スマートに回想を織りこんだストーリー展開、王道だけど相変わらずの実験性も随所に光る構成と演出。最後までとてもとても『まなびストレート』らしく、しかも完成度の高い内容。ほんっとに、いい意味で期待を裏切らない出来でした。ていうかあのクライマックスは何だ。『11人いる!』かよっ!!
そして最後にひとつ謝っておこう。このラストシーンにはやられました。そうか、そういう意図と計算があったか。少し都合が良すぎるような気もしますが、けっきょくそこまで計算ずくでやっていたのなら、もうこちらは素直に頭を垂れるしかない。でも、やっぱり曲の出来には首を傾げますが。無理に林原めぐみを使ったのは間違いだったと思う。
それにしてもちょっと勿体ないのは、新生徒会室の美味しいディテールがほとんど使われずじまいになってしまったこと。途中すこしだけ描かれていた冬の場面、あの未来世界で古めかしいストーブを使っていたあたりなど、実にいい配慮です。そういうのをもっと描いて欲しかった。
ともあれ、最後まで作画・演出ともハイレベルで安定し、意欲にも富んだいい作品でした。拍手ー。
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