冬休みの帰省を前にして、沙英の妹・智花がひだまり荘にやって来た。ゆのたちは快くもてなすが、沙英は妙に拗ねた態度を取る。やまぶき高校の変わった面々を素直に楽しむ智花が、ゆのたちには妙に新鮮だが、沙英は奔放な彼女の様子に苛々しっぱなし。翌朝、友達との約束のために慌ただしく出て行ったちかを見送って、いつもの4人でクリスマスを迎える……
特殊な構成を施した実験アニメらしく、いっさい派手さのない最終回。ちゃんと第1話に回帰するようにして、物語を完結させるのではなく、円環のなかで仮想的な永遠に閉じこめてしまった。アイディアとしては珍しくないものの、きっちりとやり遂げたのは偉い。
今回も大きな演出上の冒険はない――ように見せかけて、実は何度も見せる同じアングルで巧みに表現を変えてメリハリをつけるといった小技を随所で繰り出している。帰省間際に訪れた妹、というキャラクターを鍵に、さりげなくひとり暮らしのようでいてひとり暮らしとは違う、ひだまり荘という微温的な空間の心地好さを浮き彫りにする技も巧み。
といったわけで、最後まで安定した、いい意味で何もない作品でした。トータルでの完成度という意味では『まなびストレート!』のほうが上ですが、単純な好き嫌いではこっちのほうが好き。
……で、うめ先生って出てたっけ?
コメント
で、プレゼント置いてました(笑
そうなんですよ。
完成度的には『まなびストレート!』になってしまいますが、私にはどうしても『ひだまりスケッチ』の方が。
誰がなんて言おうと(笑
演出面は理解できる人と出来ない人がかなり分かれますよね。
そういた意味でも、コアなファンを生み出したことに感動しました。
全部のジャンルに受けようとするアニメが駄作で終わるように、最近のアニメはどうかしている物が多い。
そんな中、ここまで作り上げた製作者は凄い、と。
こういう演出って、堤幸彦さんのファンならわかりそうですよね。
因みに私は大ファンです(笑
お暇でしたら、こっちのブログにも遊びに来てくださいね〜。ではでは。