西の者たちが奇士の本拠とする前島聖天に踏み込み、宰蔵の尽力でどうにか脱出した小笠原は、だが妖異怪物の類と縁を切りたい上の者たちによって、はじめから奇士と関わりのなかったものとして任を解かれる。蘭学の師によって密かに解放された小笠原は、鳥居らとともに聖天に戻り部下たちを救い出そうとするが、既に西の者たちはアトルを利用して、次の布石を打っていた――
“幕間”と打つからどうするんだろー、と不思議に思っていたらけっこうまともに大団円でした。前半で追い込みつつ、後半ではこれまで伏線だけ張っておいて使わずじまいだった奇士たちの漢神を一斉に放出して、ねじ伏せてしまいました。強引すぎますがそれなりにカタルシスはあったので良しとしよう。異界につり込まれそうになったアトルを呼び戻す方便が思いのほか説得力がありましたし。
駆け足であったとはいえ、思ったより納得のいく締めだったのですが……それ故に却ってここで終わらすのはどうなんだろうな、と首を傾げる決着。“西の者”なんてもっと掘り下げてあげても良かったでしょうに。
しかし、トータルでみると、けっこう好きだった気がするのが不思議だ。……オリジナル新作だけ買って観てしまうかも。ていうか宰蔵に立たせまくったフラグをどうするんだよー!
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