- 『バベル ミュージック・フロム・アンド・インスパイアード・バイ・ザ・モーション・ピクチャー』(Universal Music/CD) [amazon]
本日唯一のお買物はこれ。本年度アカデミー賞オリジナル作曲部門を獲得した、グスタボ・サンタオライヤによるトラックを中心にしつつ、ラテン音楽や日本のポップミュージックをも網羅した豪華な2枚組アルバムです。
で、普通に引用するならそのサンタオライヤの楽曲や、『バベル』予告編で印象的に使われている坂本龍一『美貌の青空』あたりなのでしょうが、それは本編を鑑賞したときに取っておいて、本日は変化球で攻めてみる――というわけで、外国映画のサントラなのに何故かちゃっかり収録されている、藤井隆の楽曲を拾ってみました。いや、この人はそもそも独特なセンスを買われてコメディアンやっているようなものであって、だからこそサントラに収録されても違和感がほとんどなかったりするんですが……それでも吃驚だ。
しかもこの人、以前には『ロスト・イン・トランスレーション』にマシュー南名義で出演しているくらいで、よくよく考えればそちらはアカデミー賞オリジナル脚本賞部門を獲得しているわけですから、実にいいところで採用されていることになる。そのうちメインに抜擢されたりして。
ちなみにこのアルバム、弦楽器・打楽器の扱い方に哀調を纏ったオリジナル楽曲と、情熱的なラテン系の既存曲に、アース・ウィンド&ファイアーや坂本龍一、ファットボーイ・スリムなど様々なジャンルから引っ張ってきた構成のバランス感覚が巧みで、全体としても聴き応えがあります。ますます本編が楽しみだ。
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