『クレイモア』SCENE03 まほろばの闇

 怪しの者をいっさい受け入れない“聖都”ラボナに妖魔が出没、対応に苦慮した人々は、その存在を悟られないように、という条件付でクレイモアを呼び寄せる。クレアは特徴的な銀眼を隠し、妖力を抑える薬を服用のうえ、ラキを弟と偽って潜入する。薬のために妖力を感じ取る力も弱まり、探索は決して容易ではないなか、どうにか依頼人と連絡を取るクレアだったが……

 今回は前後編らしく、話が決着してません。しかしそこに至るまでの流れは巧み。決して凝ったことはしていませんが、シチュエーションを活かして、ちゃんとドラマ面でもアクション面でも見せ場を作っている。

 案の定というか、やはり第1話・第2話ほど作画の完成度は高くないのですが、ちゃんと最低線は押さえ雰囲気も充分に出ているので問題なし。これは当面安定した仕上がりが期待出来そうです。

 ただ惜しむらくは、基本的にゲストキャラばかりで、かつ登場人物の個性を際立たせることに狙いをおいていない作品なので、焦点にいるクレアの造型に魅力を感じられないとたぶん作品自体に惹かれないという点が如実になりつつあることです。この辺、もうちょっと補強してくるかと思ってたんですが、ほぼ原作通りだからなあ。原作の愛読者としては好感を抱くのですが、アニメで初めて接した人にはどう映るのか。

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