『エル・カザド』第5話 着る女

 山越えの途中でガス欠に陥ってしまったナディとエリスは、鄙びた村へと立ち寄る。タンクに穴が開いていると判明して、しばらく留まることにしたふたりに、リタという少女が、都会へ連れて行って欲しいと頼み込んでくる……

 都会に幻想を抱いて、山暮らしを脱することを夢見る少女の名前がリタ、って、それは日曜深夜のアニメに対する嫌がらせかっ!

 ただ、あちらと比べて本編には筋が通っている。当初思っていたより流れが暢気ですが、様式美をきちんと保っています。ナディとエリスのキャラクターはこの段階で充分完成されていますし、田舎暮らしの雰囲気と事件の絡め方も巧い。特に今回、似ているあっちがガタ崩れになったせいもあって、余計にその安定ぶりに好感を抱いてしまったり。

 実のところ否定材料が少ない、というそれだけだったりするのですが、でも充分に楽しめるので、当面鑑賞継続することになりそう。……しかし、よく死ななかったな、あいつ。

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